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思いをのせて、届けよ手紙。

saburo

手紙、もうずっと書いていないなあ…。

メールやSNSが発達して、今では普段のやりとりは
全てそういったものでやっている方も多いでしょう。

かくいう私も、手紙というものを書いたのは
もう何年前だろうと思い出せないほど縁遠くなっています。

郵政グループの資料によると、
2014年度の郵便物の引受物数は10年前と比べて
およそ50億通も減少し、181億通となっています。
日本全体で見ても手紙やはがきを書く数は減っているようです。


それでは「手紙」というものは価値を失ってしまったでしょうか。
全てメールやSNSに取って代わられるのでしょうか。
いやおそらくそうではないでしょう。
人が何か自分の気持ちを相手に伝えるとき、
やはりそのとき「手紙」というものは大きな力となります。

そんな風にきっと思わせてくれるであろうCMを、
日本国内外から集めてみました。
それでは、まずはあの聞いたことのある名前の生命保険会社からどうぞ。

"My dad's story": Dream for My Child | MetLife (詳細)

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    • MetLife
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    • 企業CM
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    • 13,037,441
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HA
面白い!
好き!
感動!
娘から、自分をいっぱいに愛してくれている父親に向けての手紙です。

「私のお父さんは、かっこよくて、賢くて、優しくて。
 私のスーパーマンです!
 けれども…お父さんは嘘をついています。」

「仕事の事、お金の事、疲れていないって言葉や、
 おなかが減っていないという言葉…
 お父さんは、嘘をついているのです。私のために。」

そして最後には、「I Love daddy…」とあります。
私はこれを見たとき、本当に心に響きました。
お父さんの娘への愛、そして娘のお父さんへの愛。
恵まれた環境ではなくても、その姿は何よりも価値があるように思います。

正直、手紙でなくても気持ちは伝えられます。
メールでも、ラインでも、メッセンジャーでも伝わると思います。
けれども手紙の方がやはり”温もり”は与えられると思います。
書くときに気持ちを込めて書いたものは文字に移り、
それは読み手に伝わります。
それが今まで人間のDNAに刻まれたものであり、
ここ数十年で出てきたテクノロジーではいまだに乗り越えられないものだと思うのです。



次は、より”手紙”らしい演出をしているCMです。



Letters To Dad (詳細)

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    • 1,269,948
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HA
面白い!
好き!
感動!
戦争にいったお父さんへの、息子からの手紙です。
彼はそれを折って紙飛行機にして、戦地の方向へと飛ばしています。
当然それが海を越えて届くわけれはありません。
隣のおじいちゃんがそれを拾って、それを郵便してくれたのです。
そしてそれは戦地のお父さんに届き、返信が塀の上から返ってくることになりました。

技術が発達してメールやSNSですぐに連絡が取れる時代、
そんな中「手紙」であることを重要視してCMだと思います。

ただ、「これ、お母さんが送ればいいんじゃないか…?」
と余計な感想を抱いてしまうのが申し訳ないところ。
夢のない指摘ですね、気になっちゃったもので。


さて、外国のものが続いてしまったので最後に日本のCMを。
今度は子供から親ではなくて、親から子供への手紙です。

ニビシ醤油 こころに、ごちそうを。「母の手紙」篇(120秒) CM (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
ドイツへ行った息子への、愛がいっぱい詰まった母親からの手紙です。
これは福岡県の地上波限定!
しかも、一日だけしか流されなかったというレアCMです。

ドイツに行き、壁にぶつかり行き詰まる息子。
けれどもお金を作ってくれて送り出してくれた母親のためにも弱音は吐けません。
そんな息子の気持ちを、海を挟んでも感じる母親。
手紙を送りつつ、自分も息子に会いに行きます。

子供を愛する親の気持ちほど、この世で強い思いはない。
まさしくその言葉を表現したかのようなこのCM。
お母さんからの手紙から、その思いがびしびしと伝わってきます。

ちなみに製作陣がかなり豪華で、
監督は、JR九州の「祝!九州縦断ウェーブ」で有名な田中嗣久さん。
撮影は映画「桐島、部活やめるってよ」を手掛けた近藤龍人さんとのこと。
うーむ、やはりいいものを作るにはいい人を集めねば。



いかがでしたでしょうか。
もはやメールやSNSが当たり前となってしまった時代です。
だからこそ人から手紙をもらうと無性にうれしく思ってしまいます。
より良い生活のために便利なテクノロジーは取り入れるべきです。
ただこんな時代だからこそ、たまにはアナログなものに回帰してみるのも
決して無駄なことではないと思います。

(執筆者: saburo)

執筆者:

saburo

( さぶろー )
場所は東京、だけどイメージは西のかなた。 そんな某国立大学に通うインターン生。 何を思ったのか突然サークルを辞めてCM Funに加入。 瞬く間にCMジャンキーに。 プロの執筆陣に混じり、恐縮しつつも奮闘中です。 国内外、新旧問わず、「お!なにこれ」と思ったものをお届けします!

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