ウェブマガジン CM Funコラム

風景オタクのココロを満たす、
こんな動画に出会いました。

岡田直也

ここいらで、そろそろ白状しようと思います。
ぼくは、「風景オタク」なんです。

ようは、列車の車窓などから眺める景色が大好物、ってこと。
もともと「地図」大好き人間なので、
(小学校に上がる前、世界地図が愛読書だった、らしいです)
「あ、ここ。桂川の河岸段丘は、みごとだな」とか、
「うーん、ウナギ養殖場が、どんどん減っているんだな」とか、
ひとりで勝手に楽しんでいるのですね。

なので、たとえば新幹線の前の席や、
反対側の席の日除けが下りていたりすると、ムカつくわけ。
「こらー、人の権利の妨害をするつもりかー」って。

そんな、ぼくのヲタ心を満たす動画に、出会いました。

【車窓動画】上野東京ライン [上野~東京] (詳細)

  • 広告主
    • JR東日本
  • サービス
    • 上野東京ライン
  • ビュアー
    • 130,751
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
反対方向からの映像も、あります。

【車窓動画】上野東京ライン [東京~上野] (詳細)

  • 広告主
    • JR東日本
  • サービス
    • 上野東京ライン
  • ビュアー
    • 169,255
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
これ、JR東日本の公式アカウントページに載っているのがスゴイ。
風景ではなく、ほんものの「鉄オタ」心を満たすものでしょうね。
まさに、「タモリ倶楽部」の世界。
こういうものがあるって、スバラシイと思うんです。
 
でも、この動画を見てすごく意を強くしたんだけど、
これら、まぎれもなくCMだ、と思うわけです。
先頭車両からの眺めプラス状況音だけ、というつくりは、
もっとも受け手が感情移入しやすい構成です。
最高の「疑似体験」の場になっていますね。
しかも「JR東日本」のロゴ入り。
うん、まちがいなく、CMのひとつのカタチ、だと思います。

よけいな要素をいっさい省き、純粋に状況を切り取る。
RPGや3D体験にも似た、こういう手法は、
詰めこみすぎで饒舌な昨今のCMにとって、
大きなカウンターパンチなのではなかろうか・・・。
ちょっと大げさな言いかただけど、そんな気にもさせられました。

広告主はだいたい、「ガワ」を見せたがります。
でも受け手はじぶん目線が、時には欲しいのではないかなあ。
たとえばテーマパークのアトラクションのCMとか、
全編、受け手が体験する世界観だったらオモシロいな、とも思う。

もっとも、このJR東日本の動画をブックマークしちゃうような、
ほんものの「鉄オタ」は、
「ガワ」こそがだいじじゃないかっ、て言いそうだけどね。
うーん、ぼくとはちょっと、人種がちがう、かな。

執筆者:

岡田直也

CMは、世の中の動きとまさに連動しています。イケイケの時は 勢いがいいし、沈滞してるときはどこか内省的になったりする。 そういう意味でCM観察とは、立派な社会学・考現学といえます。 それとは対極の「神はディテールに宿り給う」。これもまた事実。 些細な演出の妙など、作り手の意志が際立つ場合も、あるのです。 そう、CMの観かたは、大所高所から重箱の隅にいたるまで無限。 ぼくらがそれを、いろんな角度から提示できれば、と思ってます。

他のコラムを見る

前後のコラム

人気のコラム

最新のコラム

コラム一覧を見る