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浅葉建設には、いつ食い込める。
〜男たちの「人脈」〜

あゆみ

「沈まぬ太陽」「白い巨塔」「蘇える金狼」「課長・島耕作」…。 
男たちの日々を描く昭和の小説や映画やマンガは骨太で面白いから好きだ。
それぞれ主題やタイプは全然違うけれど、この手の物語に共通するものがある。

それは「派閥」または「人脈」だ。

経営の主流であり、権力を持つ人物の下に付けるか。
組織の中枢に近い人物と知己を得ているか。 
男たちは常にそこに目を光らせ、虎視眈々と居場所を狙い、
邪魔者は蹴落とし、裏切り、寝返り、シラを切り…。

誰だよ「女は嫉妬深い」「女同士は陰険で怖い」なんて言ったのは!
それぜーーんぶ、派閥や人脈で争うビジネスマンたちの専売特許じゃないか。
…まあもちろん、そのドロドロがあってこそ物語が面白いんだけど。

というわけで、ビジネスの成功や社内での出世に関しては、
現代でも自分の属する「派閥」や自分の持つ「人脈」は
ひそかに大事だったりするんだろうな。


で、人脈といえば、ここんとこずっと大好きなCMがあって。
その最新作が、最近放映されているのだ。

名刺管理Sansan TVCM 面識アリ2016「お前にやられた」篇 30秒 (詳細)

  • 広告主
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HA
面白い!
好き!
感動!
「シリーズものCM」といえば最近のdocomoやauなど、
登場人物と設定が決まっていて毎回読み切りのように新たな話が作られるけど、
このシリーズは長いひとつの物語が「第○話」という雰囲気で進んでいる。

松重さん演じる営業マン(部長?)はどうにか「浅葉建設」に食い込みたくて
太いパイプをつくる方法を模索しているが、うまくいかない。
しかしいまいち頼りなげな彼の部下が、毎回意外な人脈を持っていて…。

「それさ…早く言ってよぉぉぉぉぉン」という松重さんのセリフ、
ほんと、何回聴いてもいい(笑)

第一話から最新話に至るまでの「意外な人脈→失敗」の汗と涙の繰り返しは
WEB限定の「総集篇」で観ることができる。

【WEB限定】名刺管理 Sansan TVCM ⾯識アリ2016「お前にやられた」篇 スペシャルバージョン 松重豊 野間口徹 満島真之介 (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
部下の満島くんのぼんやりのんびり(なのにすごい人脈持ち。
だけど上司と先輩に名前すら認識されてない)ぶりも、
その先輩であるメガネ君のそつがなさそうで実は気弱なさまも
とても可愛い…いや松重さんの苦労がしのばれる。

でもね。この頼りない部下に頼りきりの松重さん、
パッと見は気合いと根性で押し切りそうな体育会系営業マンに見えるけど
実はこの中でいちばんうっかりのんびりかつ小心者かもしれないな。
もしくは若い世代を叱り飛ばさずうまく使っている今どきの管理職…とも言える…?

どちらにせよ、「人脈」をネタにしたCMなのに、最初に挙げたような
昭和のはたらく男たちの貪欲さドロドロさが皆無なのは時代のなせるわざか。

まあこのCMを打ったクラウド名刺管理サービス自体、「これまでは個々で
握っていた人脈や取引先情報を社内で広くシェアして役立てましょうよ」
という仕組みなので、「俺だけの人脈っ…!」みたいな暑苦しさとは対極だし、
「大体もう今の世の中、そんなことしてる場合じゃないっすよ」
という皮肉でもあるのかもしれませんね。

それにしてものん気すぎ。 
これからも「早く言ってよぉぉぉぉぉン」を繰り返して欲しいからいいけど、
彼らが浅葉建設に食い込める日が来るかどうかは甚だ怪しいですね(笑)

執筆者:

あゆみ

博報堂コピーライターからなぜかダンサーに転身。その後 (株)ネットプライス創業時からライター&クリエイティブディ レクターとしてEコマ―スに携わる。日本初の共同購入「ギャ ザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。 「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを15年以上 書き続け、一部にコアなファンを持つ。現在はフリーでライ ティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。

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