ウェブマガジン CM Funコラム

もうすぐ3,000安打!

岡田直也

「ピート・ローズの安打数はMLB記録。イチローは、それを超える世界記録保持者」。
「日米合算はおかしい。それならローズの記録に、AAやAAAの数字も加えるべき」。
日米合計の安打数で1位となり、MLB3,000本達成も視野に入ったイチローの記録の評価をめぐって、2つの意見が真っ向から対立しています。


これすべて、ピート・ローズの大人げない「居直り」に端を発したわけですが。

ローズといえば、たしかににスゴイ選手ではありました。
いや、彼だけでなく、1978年に来日し、日米野球で圧倒的な力をみせつけた、当時のビッグレッドマシーン「シンシナティ・レッズ」の陣容といったら・・・。ジョージ・フォスター、ジョニー・ベンチ、ケン・グリフィー、トム・シーバーといった、まさにスーパースターの集まりでした。TVにかじりついて、観ていたなあ。たしか第1戦、あの中畑清がホームラン打って、日本が勝ったんじゃなかったかな。

おっと、根っからの野球好きなもんで、筆が止まらなくなってしまう。
ここで、イチロー出演CMを。

NTT東日本「いっしょに、一生懸命に。」都市篇(30秒) CM

HA
面白い!
好き!
感動!
前述したどちらの意見に与するかはさておき、この論争の火付け役となった、ピート・ローズという存在と、彼の記録がいかにすごいものかが、イチローの活躍によって再認識された。
それだけはどうも、確かなようです。

ただ、ちょっと残念なのは、くだんのピート・ローズ、晩節を汚しているなあ、ということ。
もっと大人っぽい対応をすればいいのにねえ。ニコニコしていればよかった。イチロー本人も、コメントなどで彼には敬意を払いつつ、できる限りの抵抗をしているように、ぼくには思えます。彼いわく、「いつの日か、こういう記録を破る人が出てきてほしい。そしてその人間は、デレク・ジーターのような人格者であってほしい」ものすごい皮肉、ですよね。

ふたたびここで、イチローCMを。

SMBC日興証券 「私たちの想い 社員イチロー」篇 30秒 CM (詳細)

  • 広告主
    • SMBC日興証券
  • サービス
    • 企業CM
  • ビュアー
    • 45,214
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HA
面白い!
好き!
感動!
じつはもうひとつ、残念なことがあります。
イチローのCMといえば、ユンケル黄帝液なんだけど、youtubeの広告主公式アカウント上に見つからなかったので、ここでは紹介できず! そうなんです。CM Funの掟があるのでね。


でも、思い返してみると、イチローというキャラクターを、どんなCMよりも上手に起用したのは、ドラマだったんじゃないかな。もうずいぶん前になるけれど、彼が主役を張ったことがあってでしょう? 殺人犯の役で。そう、「古畑任三郎」でしたね。
なんか、あれを観て、イチローって規格外のキャラ持ってるんだなあ、と感慨にふけりましたっけ。

もちろん、彼は進化しつづけているし、メンタルもモチベーションも、あの頃とは比較にならないほどタフになっていると思うので、もうあんなことはやらないだろうけど。


ともあれ、イチローという唯一無二の存在、これからも注目していきたいと思います。
CMタレントとしては・・・うーん、ぼくがもし担当なら、困り果てるだろうな・・・。
執筆者:岡田直也
CMは、世の中の動きとまさに連動しています。イケイケの時は
勢いがいいし、沈滞してるときはどこか内省的になったりする。
そういう意味でCM観察とは、立派な社会学・考現学といえます。
それとは対極の「神はディテールに宿り給う」。これもまた事実。
些細な演出の妙など、作り手の意志が際立つ場合も、あるのです。
そう、CMの観かたは、大所高所から重箱の隅にいたるまで無限。
ぼくらがそれを、いろんな角度から提示できれば、と思ってます。

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