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家を建てようとする豚。

東井 崇

札幌の東井です。

昔話や古典をモチーフにする。
CMの世界においては常套句です。
昨今で言えば、
ペプシコーラの桃太郎、auの三太郎、
なんかが思い浮かびますね。
あと海外では、イギリスの新聞Guardianが、
三匹の子豚をモチーフにしたCMを制作。
三匹の子豚たちが保険金目当てで狼を殺したのでは?
というストーリーでOpen Journalismの姿勢を打ち出しました。
カンヌを獲得するなど、話題になった一本です。
未見の方は、ぜひググッてみてください。
異常なクオリティの高さ。
映画レベルです。
予算が桁違いなのかなぁ…。
あ、お金のせいだけではないですね。
技術と熱量もすごいんでしょうね)

さて、今回ご紹介するのも、
三匹の子豚をモチーフにしたCMです。

旭化成建材 旭化成/AsahiKASEI ネオマフォームCM 30sec (詳細)

  • 広告主
  • サービス
    • ネオマフォーム
  • ビュアー
    • 2,597
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HA
面白い!
好き!
感動!
三匹の子豚的な人間が、
家の素材についてバーで議論中。
そこに、断熱材の重要性を指摘する狼的な人間が表れる、という内容。
旭化成が発売している
ネオマフォームという断熱材のCMです。
家を建てることを考えている人で有名な人と言えば…
という流れから、
3匹の子豚をモチーフに企画されたのでしょうか。

先日FPの家のパンイチ君CMも、
広い意味では断熱材のCM。
そう、大事なことなので何度でも言いますが、
北海道では断熱材は超重要なのです。
この極寒の地で、人間らしい営みが送れるのも、
断熱材のおかげと言っても過言ではありません。
冬は、本州よりも家の中が暖かいのです。
札幌の人、東京行くと寒さで体調崩します(実話)。

こうやって見てみると、
断熱材を気にしてくれるということは、
狼はいいヤツなのでしょうか。
いや、でも最終的には、建築材に関係なく、
家を吹き飛ばそうとするわけです。
恐らく、豚にとって快適な環境を整えてあげて、
まるまると育て上げる戦略なのかもしれません。
確かに北海道の冬場は、ぬくぬくしていると太ります。
美味しいものが多いですし、熱い鍋とビールとか最高です。
極寒の日に、暖かな部屋で食べるアイスとかも最高。
しかも、外出時は厚着をするので、
一見すると体型の変化がわかりづらいことも、
冬場の豚を増やす一因なのかもしれません。

冬場の豚…。
そう、「豚」という言葉には
ネガティブな破壊力がありますね。
本コラムのタイトルを、
「家を建てようとする豚。」
とCM内容そのまんまにしてみたのですが、
なんだかちょっと小馬鹿にした感じが自然と出てしまいます。
色々な言葉の後に「豚」をつけると、
とたんに侮蔑のニュアンスが醸しだされます。
「このコピー豚が!」
とか言われると、なんか嫌かも。
ブヒー。

執筆者:

東井 崇

1977年富山県生まれ。岐阜県出身。札幌在住。 リクルートメディアコミュニケーションズ、電通北海道を経て、 2012年に独立。現在はフリーでコピーライターをやっています。 なんだかんだで広告が好きなようです。 とはいえ、地方なので、広告に限らず仕事の守備範囲は広め。 人生で初めて飼った猫を溺愛する日々です。 www.takashitoi.com

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