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日本のCMは、「ガラCM」!?

岡田直也

以前から、取りあげてみたいな、と思っていたCMがあります。
それが、Frisk。

最近、また新作が流れはじめたので、まずはそれから。

FRISK "HOTEL"篇 30秒 (詳細)

  • 広告主
    • FRISK
  • サービス
    • 企業CM
  • ビュアー
    • 1,221
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
ここで伝えたいことは、一粒が大きくなったこと。
それを、こんなシャレた表現で見せているわけです。
これこそ、CM表現の、基本中の基本。
広告主が言いたいことを、アイデアを利かしてビジュアル化する。
そのアイデアで、制作者は勝負をかけていく。
そんなアタリマエのことに、今さらながら気づかされるわけです。

思い返してみると、FriskのCMは、いつだってそうでした。
とにかく、オチがおシャレ。
余計なことはいっさい語らず、ストンと“sharpens you up!”に落とす。
そこには、広告主の「自画自賛」的なにおいは、みじんもありません。
ぼくはいつだって、「上手だなあ」と、感心することしきり、なんです。。
またやられたなあ。俺たち、こういうの考えなきゃいかんなあ、とも。

そうなんです。これが、CM表現のグローバルスタンダード、なんです。
商品なり企業なりの特徴を、とにかく「表現」に高めていく。
それが、クリエイティブ、ってものなのです。

ひるがえって、本邦のCMはどうだろう。
「おいしい!」「気持ちイイ」「効いた~」の連発です。
なんと、能のないことか・・・と悲しくなってしまう。
その証拠に、日本のCMで、世界に認められたのは、
実証エンターテインメントの「ナショナル乾電池」や、
「食」を人類普遍のテーマにすえた「日清カップヌードル」など、
20~30年遡っても、ほんの数例にとどまりますからね。

まあおそらく、auとかSoftbankのCMを外国人に見せても、
共感はおろか、まったく理解してもらえない、と思いますよ。

そんななか、グローバルテイストを帯びたCMがないものかと、
いろいろ探し、考えてみたんだけど、かろうじて見つかったのは、
KURE5-56の「ボルトメッセージ篇」というやつ。
わかりますよね?

効果効能をエンターテインメントにしている、という点で、
それくらいしか思いつかなかった・・・。


とにかく、日本のCMって、世界からは完全に孤立しています。
タレントを使うこと、また15秒という枠を多用することも含め、
ホントに「ガラパゴス」なんですね。

それだけはみんな、知っておいたほうがいい、と思うんですよ・・・。

執筆者:

岡田直也

CMは、世の中の動きとまさに連動しています。イケイケの時は 勢いがいいし、沈滞してるときはどこか内省的になったりする。 そういう意味でCM観察とは、立派な社会学・考現学といえます。 それとは対極の「神はディテールに宿り給う」。これもまた事実。 些細な演出の妙など、作り手の意志が際立つ場合も、あるのです。 そう、CMの観かたは、大所高所から重箱の隅にいたるまで無限。 ぼくらがそれを、いろんな角度から提示できれば、と思ってます。

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