ウェブマガジン CM Funコラム

MVと融合したCMたち。

saburo

最近よく目につくのが、MV風のCM。
いやもう、正直言ってこれはMVである。

MVとしてしまえば、主点は歌に置かれる。
一気に、商業的な雰囲気が遠くに行く。
普通のCMでは時間がなく、直接的にPRしてしまうところを、
一気に拡大して余裕を持たせる。
自分たちが伝えたいことを、あえて前面には出さずに、
長い時間を変えてしみわたるように、
一歩引いて表現するのだ。
製品が全く出てこないなんてことはあり得ない。
ただ、それでも登場シーンは限られ、そこに大きな意味は持たされていない。
あくまで背景に、染み渡らせている。

ゴスペラーズ 『angel tree』Music Video (詳細)

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HA
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森永製菓とゴスペラーズのコラボ。
今年で45周年を迎える人気商品「小枝」と、
メンバーの村上さんと黒沢さんが45歳になるということで、
実現した夢のコラボらしい。

短い尺のCMで、この商品開発の模様や思いを伝えるとなると、
なかなか難しいだろう。きっとちょっと鼻につくモノになってしまう気がする。

思い切って、webにのみ流す、MV(webムービー扱い)にしてしまう。
すると、ゴスペラーズの歌も活かせるし、
森永製菓が伝えたいものも嫌味なく伝わる。
すばらしい作品だと思う。

Reebok FITNESS BATTLE RACE×般若 オフィシャルソング「人間をきわめろ」 (詳細)

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HA
面白い!
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稀代のラッパー・般若と、リーボックのコラボ。
トレーニングをする様々な”人間”が映し出されている。

ラッパー・般若自身もかなりのトレーニングマニアだ。
舞台に上がるもの、常に体を見せられるものにしておかなければならない、
という信念からだと聞いたことがある。
冒頭のミットうちの風景からも分かるように、筋骨隆々である。

同時に、自身の生い立ちも関係しているのだろうか、
般若の歌には深いメッセージ性を感じさせるものが多い。
受け取り手の感受性が低くても、何か感じる気になる。
それが般若をカリスマという理由だと思う。

そんな気持ちでいると、
MVの中の全てが何かかっこいいものに思える。
一度はまった人は、移動時間でも休み時間でも、
これを聞き般若を見て、何かを感じる。
2分間、映像を見て、歌を聞き取りながら。
短いCMだとなかなかこうはいかないだろうと思う。

【MV】トレンディスタイル『YA・BA・I・DE・A・I』【あたらしくいこう氷結】 (詳細)

  • 広告主
    • キリンビール
  • サービス
    • 氷結
  • ビュアー
    • 1,402,048
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トレンディエンジェル斎藤とNON STYLE井上、そして氷結のコラボ。
発表直後から瞬く間に再生回数を伸ばし、今では120万回再生である。

これが歌の怖いところだ。
全世界を駆け巡って流行となっている歌「PPAP」(ペン、パイナップル、アップル、ペン)も、
”歌”であったことが流行の一つの理由でもあるだろう。
バズりやすいのだ。何回も見てくれる、聞いてくれる、そのうち耳にしみついて離れられなくなる。

ただただ普通のCMを流すのも、長い時間をかければ
人々をそのような状態にできる。
タケモトピアノなんて、私にとってはその典型例だ。

MVにして、歌をつける。
言いたいことは決して前面に出す必要はなく、
長い時間をかけて背景に忍び込ませておく。
(その分、前面である歌にはクオリティや工夫が必要である)

従来ではなかなか見られなかった、現代ならではだと思う。
私もこうして好きになったMV(CM)がいくつもある。時々YouTubeで見たくなる。
コンビニにそれがあればちょっと気になってしまう。
企業さん、ナイスな手だと思いますよ。

【MV】ノンエンジェル『I’m PREMIUM』【氷結プレミアム】 (詳細)

  • 広告主
  • サービス
    • 氷結プレミアム
  • ビュアー
    • 578,072
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HA
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(追記)
なんと、上の氷結CMに出演している芸人さんたちのそれぞれの相方が、
別ユニットでCM、いやMVを出していました。
怖いほど話題になっていなかったので、見落としていました…苦笑

なんででしょうね、いい歌なんですけど。
ちょっと中毒性が足りないでしょうか。

執筆者:

saburo

( さぶろー )
場所は東京、だけどイメージは西のかなた。 そんな某国立大学に通うインターン生。 何を思ったのか突然サークルを辞めてCM Funに加入。 瞬く間にCMジャンキーに。 プロの執筆陣に混じり、恐縮しつつも奮闘中です。 国内外、新旧問わず、「お!なにこれ」と思ったものをお届けします!

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