ウェブマガジン CM Funコラム

Suchmosと車と、
時々おじさんの話。

ビスコチ

クルマ、おじさんに愛されているバンドがいる。「Suchmos(サチモス)」だ。

2016年12月10日(土)には、『DRIVE - IN Suchmos THEATER Supported by Honda』が神奈川県にて開催される。「DRIVE - IN THEATER(ドライブ イン シアター)」とは、「巨大な駐車場にスクリーンを配置し、車に乗ったまま映画が鑑賞できる映画上映施設」(公式サイトより抜粋)。

なんて洒落たスタイルのイベントだろうか。車に乗りながら、外のスクリーンを観て、大音量の音楽を聴くなんて、音楽との接し方が粋だ。


確かに、Suchmosの音楽はドライブミュージックとして心地いいよく、肌が合う。Honda「VEZEL」のCMをご覧いただくと、そのワケがわかるだろう。

ホンダ VEZEL「世界ヴェゼル」篇 30秒 CM (詳細)

HA
面白い!
好き!
感動!
BGMとして流れているのは『STAY TUNE』。2016年1月にリリースされた曲だ。MVをラジオ局「J-WAVE」で撮っていることでも知られている。

車を運転しながら聴くのに、ほどよく身体がノってしまうスピード感、落ち着き、その中でも確かに感じる高揚感。曲のカッコよさは言うまでもない。

なぜ、クルマと相性がいいのだろうか。Suchmosをもう少し解像度を上げてみてみると、なるほど車との良い融合をするわけだ。

Suchmosの音楽と車の“化学反応”


●Suchmosの“音楽性”

本人たちのインタビューには、

「一時期までは1960~70年代のものばっかり聴いてたんです。」



とある。ちなみに、平均年齢24歳(2016年11月時点)と、バリバリ若い。

また、

「ブラック系のソロシンガーがヒットチャートを賑わせた1990年代の感じを、今度はバンドが再現するような雰囲気を感じている。」

引用:「Suchmos、男としての生き様をブラックミュージックに込める」-CINRA(http://www.cinra.net/interview/201507-suchmos)



と評されているように、”いい”昔っぽさを現代風にアップデートして音楽をつくっているようだ。

【Trailer】 Suchmos 「Essence」 (詳細)

0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
ちなみにSuchmosの1stアルバム『THE BAY』は、12月7日(水)よりアナログ盤で一般発売する。

●車の“時代”

一方車は、ご存知の通り若者離れが叫ばれている。数々の調査でも、購入意向や興味・関心が軒並み下がり続けていることが確認されている。

市場としても「新車の登録台数のピークは1990年台」と報告されていることが多い。

その昔1960〜1970年代は、自動車が「三種の神器」とされ、マイカーを持つことは憧れることだった。

各車メーカーが時代に適応しようとしているのは間違いないが、自らがピークだった昔を夢見るように、当時の音楽を聴き続けリスペクトを公言するSuchmosになにか特別な思いや波長の良さを抱くのは自然なことだろう。

また、

「ヴィンテージの楽器で状態のいいものや、車や古着でも昔のものが劣化せずいいで残っている状態を『MINT CONDITION』と呼びますよね。それが僕らのやりたいことに似ていると思ったんです。古きよき音楽を、自分たちなりの解釈で世に出していく。」

引用:「Suchmos、ホワイト・ステージに出演する彼らが語る“フジロック”への思い」-富士祭電子瓦版(http://frf-en.jp/talking-about-fuji-rock/suchmos/2)



とあるように、昔のもの、昔っぽさを大事にすることを標榜している。車にとっては、願ったりかなったりの考え方かもしれない。

おまけで、その様がわかる映像を紹介しよう(彼らの3rd E.P.『MINT CONDITION』のリード曲『MINT』と「リーバイス®」のコラボレーション)。

Live in Levi’s® Project | Suchmos (詳細)

  • 広告主
    • Levi’s®
  • サービス
    • 企業CM
  • ビュアー
    • 27,432
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!

Suchmosにハマるおじさん


半年ほど前、筆者の所属する大学のゼミナールの先生がSuchmosを絶賛していた。また、何人もの友人から、会社の40〜50代の上司もSuchmosに熱狂していると聞いている。

どうも、おじさん世代にも早くからウケているようだ。個人的に嬉しくなることだし、Suchmosの凄さを感じることでもある。

ここからも、車のCMとの相性を感じてしまう。若者への購入意欲を醸成する切り口でアプローチするのと同時に、すでに車が好きな世代に、買い替えなどを目指して新車を訴求することは、時代的に最も重要な戦略となっているだろう。

今回で言えばHondaだが、メーカーはCM経由で、Suchmosが好き、響きそうなおじさんの前に洒落た感じで姿を現す。おじさんは、洒落た融合をしている車と音楽に惚れ込む。こんな関係が生まれることを意識的に狙った、あるいは無意識的に感じ、この融合を図ったのではないだろうか。

Suchmosが湘南・茅ヶ崎出身であるということ、その風を感じさせる音楽たち…海辺でのドライブは至福なもの…などなど、まだまだこの関係性の良さを浮き彫りにすることは出来るのだろう。

今後も、CMで、イベントで、その馬の合いっぷりをみたいものだ。

執筆者:

ビスコチ

2013年、とあるCMの満島ひかりさんの珠玉の表情と映像のパワーにやられた「運命の日」。これを機に、CM(満島ひかりさんにも)のめり込む。都会の喧噪にある大学に通いながら、CMの1コマ1コマに一喜一憂しています。CMの他にも、ラジオ、眼鏡、自転車、漫才、コントが大好き。

他のコラムを見る

前後のコラム

人気のコラム

最新のコラム

コラム一覧を見る