ウェブマガジン CM Funコラム

小確幸

東井 崇

札幌の東井です。

あけましておめでとうございます。
年を追うごとに、年越し感って薄まってきますよね。
年齢の問題なのか、
世の中の問題なのか。

ところで、
みなさんを幸せにするものって、何ですか?
…なんて尋ねると、
新年早々、変な宗教にでも入ったかのようですね。

初詣に行くと、
大多数の人は神様に何かしらお願いをするはずです。
その内容は、
「この一年どうしたいのか。どう生きたいのか」
を考えた上で、決める人が多いのかなと。
つまり、初詣って
自分の幸せを再確認する機会でもあるのかなと、
北海道神宮にお参りに行った際、
ピュアな心で考えました。
(本来の宗教的な意味合いでは、違うのかもしれませんが)

ちなみに私は神様に向かって
「健康!健康!健康ぉぉぉぉ!」と
心の中で3連呼しておきました。
去年首を痛め、今年はついに40歳。
元気があれば何でもできるって、誰かが言ってましたから。

そうやって自分の幸せを考えていたところ、
ちょうどTVでこのCMが流れておりました。

日糧製パン 絹艶CM「絹艶は食べ心地です」絹艶北海道篇 15秒 (詳細)

0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
-

日糧製パン 絹艶CM「トーストは食べ心地です」秋冬篇 15秒 (詳細)

0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
「私を幸せにするもの」
と女性のナレーションから始まるこのCM。
「黄金色の麦畑」
「牧場の飛行機雲」
「ひだまりのソファ」
「まっさらな雪道」
「朝のパン」
と、彼女を幸せにするものがあげられていきます。

これを見ていて、
村上春樹さんがよくエッセイなどで書いている言葉
「小確幸」を思い出しました。
「小さいけど、確かな幸福」ってやつですね。
(ちなみに村上さんが作った造語らしいです)

まあ確かに彼女があげるものは、
みんなが「わかるわー」というものが多いようです。
多くの人の共感を獲得して、
結果それが絹艶への共感につながるように
設計されているでしょうから。

世の中にはたくさんの人がいます。
「イグアナの背中のザラザラ」
「脂ギトギトのラーメン」
「湿度95%くらいの部屋」
とかに幸せを感じる人もごく稀にいるかもしれません。
でも、そういった他人にはちょっと理解しがたい
偏った「幸せ」は、
こういったCMには不向きでしょう。
おそらくそこらへんも計算した上で、
「女の子を幸せにするものは何か」を、
制作時に検討していったのではないでしょうか。

さて、みなさんであれば、
どんなものをあげるでしょうか。

試しに、私も考えてみました。

「大雪が降った翌日の晴天」
「仕事のあとのビール」
「休みの日のビール」
「一発OKが出るコピー」
「一発OKが出る見積もり」
「機嫌の良い時の“みつ”(愛猫)」
「機嫌の悪い時の“みつ”(愛猫)」

なんだか偏っていますね。
執筆者:東井 崇
1977年富山県生まれ。岐阜県出身。札幌在住。
リクルートメディアコミュニケーションズ、電通北海道を経て、
2012年に独立。現在はフリーでコピーライターをやっています。
なんだかんだで広告が好きなようです。
とはいえ、地方なので、広告に限らず仕事の守備範囲は広め。
人生で初めて飼った猫を溺愛する日々です。
www.takashitoi.com

他のコラムを見る

前後のコラム

関連記事

人気の記事

新着記事

コラム一覧を見る