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「お国ことば」は、届かぬ憧れ。

近藤あゆみ

子供の頃から、方言にすごく憧れていた。

父方の実家は東京なので、じいちゃんの江戸弁の
「ひ」と「し」がごっちゃになる特徴くらいしかない。

一方、母方の実家は広島だ。 
いとこたちは子供でも男子なら一人称は「わし」で女子は「うち」。
語尾は「じゃけえ」「じゃのう」。皆の想像する広島弁そのまま。
それが子供心にすごくラフで格好よく、やけに大人っぽく聞こえた。 
いとこたちと広島の田舎で駆け回る時は自分の標準語がこの空気に馴染まず、
堅苦しい感じがしてすごくすごくイヤだったのを覚えている。

その時連れて行ってもらった原爆資料館で買った
「はだしのゲン」にハマり、今でもそれが自分の根幹を成しているのは
決して反戦の気持ちだけではなく、ゲンたちの操るいきいきした広島弁に
ものすごく憧れ続けているからなんだと思う。
(大人になって「仁義なき戦い」にハマッたのもそれかも…)

標準語しか喋れない人間にとって、
方言はどの地方のものもメロディアスに聞こえる。
ことばがただ、言葉として発せられるだけではなく、
そこに独自のリズムとメロディーがある。
えんえん聞いていたくなる心地よさがある。

方言CMというのはそれだけで1ジャンルになれるくらいあるが、
カジュアルに摂取(?)するなら最近のこれが楽しい。

【Vol.3】#ホッと訛っちゃ「博多弁」篇 presented by KIRIN ホット生茶 (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
各地方の方言シリーズで、結構本数がある。 
いずれもちょっとドキドキするシチュエーションに置かれた若い男女で、
最初は標準語で話すがどうにもうまく伝えられず、
生茶を飲んだ後ホッとひと息ついてから意を決し、
生まれ故郷のことばで思いのたけを伝える流れだ。

【Vol.4】#ホッと訛っちゃ「阿波弁」篇 presented by KIRIN ホット生茶 (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
女性の方言は総じて柔らかくて優しくてほんといいよなあ…。

【Vol.5】#ホッと訛っちゃ「広島弁」篇 presented by KIRIN ホット生茶 (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
ほら、広島弁もあるよ。
ちょっと男気出したいシーンによく似合う。


「うう…思い通りに伝えられない。よし方言でいくぞ」という流れはまさに
「方言だからこそ、的確に言い表せる感情がある」
「方言だからこそ、自分の本当の思いが伝えやすい」ということ。

「標準語にはこの方言のニュアンスに該当する言葉がない」
という話も各地方の人からよく聞く話だが、
自分の中にあることばや気持ちの種類が多いということは
何と豊かなことだろう…と思う。
特に、ことばを扱う仕事をしている身にとってはうらやましい。


標準語しか話せないことは、この先もずっと
わたしの密かなコンプレックスだろう。

「英語を話せるようになりたい!」
「外国語が話せれば世界で活動できる」
という声もすごくよく分かるけど、
「それならまず先に方言を学びたい」と
思ってしまうのだ(笑)

こういう人間もいたりするので、
「お国ことば」をお持ちのみなさん、
どの土地で暮らしたとしても、どうか
その宝ものを大事に、胸張って使って下さいね。
執筆者:近藤あゆみ
博報堂コピーライターからなぜかダンサーに転身。その後
(株)ネットプライス創業時からライター&クリエイティブディ
レクターとしてEコマ―スに携わる。日本初の共同購入「ギャ
ザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。
「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを15年以上
書き続け、一部にコアなファンを持つ。現在はフリーでライ
ティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。

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