ウェブマガジン CM Funコラム

生保CMは、人生を語るもの。

岡田直也

有名人のモノローグをフィーチャーしたCM。
ひとつの手法として、すっかり定着しています。
いろんな業界で、ときどき見かけますよね。
そんな中、同業種で、ちょっとカブッたんじゃないかな、って感じがするものがあります。


ひとつは、ソニー生命。

[公式] ソニー生命CM 1分45秒Special Ver./ホンネで話す価値がある

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HA
面白い!
好き!
感動!
そしてもうひとつは、ニッセイ。

ニッセイ 「Gran Age『保険嫌いな男』篇」(30秒) CM

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ソニー生命の場合は、
「ライフプランナー・バリュー」を標榜する同社の、企業広告の体裁。
かたやニッセイは、商品告知広告。
おとしどころはちがうのだけれど、
CMのスタイル、ツカミとしては、よく似ていますね。

うん、ソニー生命のCMは、なかなか出来がいいと思います。
業界もさることながら、一般の人びとにもヒットしたのでは、と思います。
ただ、制作者にとっては、どうだったのかなあ。
たけしさんという、唯一無二の存在に負うところが大きすぎて、
というか、むしろ広告主よりタレントのほうが強すぎて、
ってところは、正直ありますよね。
そう、ぼくらも、そういう感じを抱いてしまう広告を、
賞などでどう審査したらいいのか、じつに迷ってしまうものなのです。
とてもいいCMなのだけれど、制作者としては取り分が少ない。
ちょっと評価の分かれるところ、ではないでしょうか。

ひるがえって、ニッセイのCM。
時期としては、上記ソニー生命のCMより、少しあとのオンエアです。
たけしさんのCMに触発されたかどうかはわからないけど、
一般視聴者からすれば、後追いに見えるかもしれない。
しかも「商品告知」なので、ああ、寺島さんも一介のタレントね、
という後味になる。たけしさんとは大違い、なんですね。
(寺島さん、いいキャスティングだと思うんだけど、
告知にはいってからの彼の表情、あれが、なんかなあ・・・)

結果、この2つのCMは、似て非なるもの、ということになりますか。


しかし、この「有名人モノローグ」CMというやつ、
企画の段階では、必ずといっていいほど、アイデアとして出てきますね。
でも、プレゼンを経て実施、というケース、じつは多くはないんです。
ぼくも過去、たまたまニッセイで、キヨシローさんを起用したCMを
一本、作ったことがあるんですけど、
それがたまたま、モノローグというより、ステージ上からの「シャウト」。
「みんなー。だいじなハナシがある・・・」って感じでね。
ぼくの経験からしても、それくらいのもんです。

それに、この手のものには、意外にも名作が少ないんです。
やはり、タレントに「おんぶにだっこ」が、仇になってるからかなあ。
それでも、オンエア当時いいなと思ったものだって、ありますよ。
かなり昔だけど、ユニチャームでの、桑田圭佑さんのモノローグもの。

・・・といっても、誰も知らないだろうなあ・・・。


ではさいごに、日本が世界に誇るタレントによる、
生保CMをご覧にいれましょう。

フコク生命未来のとびら 人生の転機「キティ ボーカル」篇15秒 CM (詳細)

  • 広告主
    • フコク生命
  • サービス
    • 企業CM
  • ビュアー
    • 10,262
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フコク生命未来のとびら 「教えて!ハローキティ先輩!」Part1 (詳細)

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執筆者:岡田直也
CMは、世の中の動きとまさに連動しています。イケイケの時は
勢いがいいし、沈滞してるときはどこか内省的になったりする。
そういう意味でCM観察とは、立派な社会学・考現学といえます。
それとは対極の「神はディテールに宿り給う」。これもまた事実。
些細な演出の妙など、作り手の意志が際立つ場合も、あるのです。
そう、CMの観かたは、大所高所から重箱の隅にいたるまで無限。
ぼくらがそれを、いろんな角度から提示できれば、と思ってます。

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