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見方と味方。

東井 崇

札幌の東井です。

先週末スノーボードをしていて、
木に背中から思いっきりぶつかりました。
手袋が吹っ飛ぶほどの衝撃を受け、
うつぶせに倒れていたのですが、
当日は強風に伴いホワイトアウト(雪が風に舞って真っ白になる状態)。
ほとんど周りが見えず、しかも人の気配なし。
腰の痛みでしばらく起き上がれず、
「あ、これ、このまま死ぬかも…」
と一瞬頭をよぎりました。
調子に乗るなという天からの啓示でしょうね。
変な場所で滑らないように気を付けます。

今日は自分が少々関わったCMをご紹介します。
このコラムでも何回か取り上げている
北海道新聞の企業CMです。

北海道の住人から 記者編<北海道新聞TV-CM> 15秒 (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
語り手はフクロウ。
記者が取材対象に
それは道民のためになるのかと
詰め寄るシーンが描かれています。

私がこのお仕事の話を頂いた時、
北海道新聞社は北海道にとってどんな存在なのか、
というところから考えを深めていきました。
結果、行き着いたのは
北海道新聞は、北海道の「見方」であり「味方」である
ということです。
北海道新聞社ならではの視点、「見方」に立ち、
北海道にとって良いことも、
たまには耳に痛いことも伝える役目。
その根底には北海道を応援していく気持ち、
「味方」でありたいという思いがあるはずです。
そんなことを考えながら書いたコピーが
「北海道の、みかた。」
というわけです。
CM内では、北海道新聞と同じく
北海道を見守る存在として、
森の番人であるフクロウを登場させています。

そして、もう1タイプあります。

北海道の住人から 販売所員編<北海道新聞TV-CM> 15秒 (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
北海道という広大なエリアにおいて、
各地域とどうつながれるか、ということも非常に重要なテーマ。
新聞社として地域のために何ができるか。
この「販売所員編」は、その1例を紹介しています。

「独立国に近い」とも評される北海道。
地理的には本州から海を隔てていますし、サイズも大きい。
食糧自給率も高いし、自然という資源も豊か。
そのせいなのか、
北海道新聞社も他の地方紙とは異なる
影響力を持っているように感じます。
広告的観点から言うと、
新聞離れが叫ばれる状況下にありつつも、
北海道新聞への出稿は効果が高いと評判です。
そのくらいの力を持っているからこそ、
どんな姿勢で北海道と向きあっているのかを
表明することに意義があるのでは。
制作初期段階にそんな議論をスタッフ内で
交わしながらコピーを書いていったような記憶があります。
(若干、美化されているかもしれませんが・・・)

あ、私はメインコピーを担当して、
CMの企画自体は先輩であるCMプランナーが担当しております。

では、北海道在住のコピーライターにとって
「北海道の味方」になれることってなんでしょうか。
私はそこまでの境地に達しておらず、
むしろ誰か味方になってくれ、
誰か褒めてくれ、
と思ってしまうようなフシがありますからね。
いつか書いたコピーで北海道を良くできればいいですが、
そこまで自分を過信して高望みすると、
冒頭で紹介したように木に激突したりしますから。
常に慎重にいきたいところです。

まず誤植を出さないところから始めたいと思います。
執筆者:東井 崇
1977年富山県生まれ。岐阜県出身。札幌在住。
リクルートメディアコミュニケーションズ、電通北海道を経て、
2012年に独立。現在はフリーでコピーライターをやっています。
なんだかんだで広告が好きなようです。
とはいえ、地方なので、広告に限らず仕事の守備範囲は広め。
人生で初めて飼った猫を溺愛する日々です。
www.takashitoi.com

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