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溶けつつある、雪の魔法。

東井 崇

札幌の東井です。

このコラムでもちょいちょい書いている気がするのですが、
冬はスノーボードをやっています。
外見のせいか(特にメガネ)、
すごいインドア派に見られますけど、
意外とスポーツやるほうです。
スノーボードを始めたのは5年ほど前。
かなり遅咲きです。
せっかく寒い北海道に住んでいるから、
その寒さがプラスになるような、
新しいこと始めようと思ってやってみたら、
すっかりハマりました。

歳を重ねていくと、
人間、自分のできる範囲のことしかやらなくなるそうです。
それもあって、ボードを始めたのですが、
最初にゲレンデに行った時、友人の指導のもと、
ゲレンデ脇の平地で転ぶ練習からしましたからね。
板をつけて、腕をつかずに転ぶ練習。
(変に腕をついて転ぶと、骨折するから)
「なんで、自分は34歳にもなって、こんなことやっているのか…」
という思いが脳裏をよぎりましたが、
ぜんぜん滑れないから、仕方ありません。

そうやって基本から叩き込まれたせいか、
その後はそこそこ滑れるようになり、
結果、遅咲きからの狂い咲き。
フィジカルな不足をモノで補うべく、
道具に凝り始めるわけです。
あの板のシェイプがどうだ、とか、
あのウェアの透湿性が良い、とか。
そして、冬になると、毎日天気予報をチェックして、
夜から朝にかけて雪が積もろうものなら、
仕事が手につかなくなります。
まあ、ここだけの話、
平日でも滑りに行ったりもしていました。
(仕事は、ちゃんとやってます)
札幌であれば車で1時間も走れば、
かなり規模の大きなスキー場にいけますし。

そう、北海道はスキー・スノーボードをやる人からしたら天国。
世界的に見ても稀有なパウダースノーが、
すぐそこにあるのです。

じゃあ、CMはどうなのかと。
ちょっと調べてみましたら、
今シーズンは1つがOAされているようです。

星野リゾート トマム 2016-17 Winter - Hoshino Resorts TOMAMU 15秒 CM (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
有名な星野リゾートが運営するトマムのCMです。
かつて、別会社が経営していたのですが経営状況が悪化。
代わって運営を担っているのが星野リゾートと聞いています。
星野社長のスキー好きも有名な話ですよね。

滞在型リゾートであることを訴求しようとしているのか、
「暮らすように遊ぼう」というコピーが入っています。

かつては、
「ルスツリゾート」「札幌国際スキー場」「キロロ」
「ニセコ」などなど、
道内のメジャースキー場が
CMを打っていたように記憶しているのですが、
最近はすっかり見なくなりました。

日本人の客が減り、
代わりに外国人客が増加しているのが
一因なのかなと思います。
ニセコとか行くと、すっかり外国です。
六本木や浅草とかよりも、
外国人の割合が高いんじゃないかと思うくらいに。
そんな状況の変化もあって、
あまり国内でCMを打つ必然性が
なくなってきているのかもしれません。

ただ、現実的に考えると、
外国人が未来永劫来るとは限らないわけで、
日本人のスキー・ボードユーザーを増やしていかないと、
けっこう厳しいことになるんじゃないかなと思っています。
事実、夕張市にあるマウントレースイスキー場は、
かなり経営が厳しいらしく、
先日、東京の不動産会社への売却が決まったと報じられていました。
雪は、北海道にとって貴重な資源。
有効活用されることを切に願うばかりですが、
これ以上外国人スキーヤーが激増する気もしないし、
ビジネス的には、もう雪の魔法は溶けつつある気がしています。

ちなみに、今シーズンの北海道ですが、肝心の雪が少ない!
あのニセコも、先日訪れたら、近年希に見る、雪不足。
まあ、それでも2m以上の積雪はあるのですが、
かなり少ないと地元の方も言っていました。
本州は、今年積雪多いイメージですが、
北海道は意外と降雪が少ない感じです。
降ってくれないかなぁ…。

個人的には、山を自分で登り、そこから滑り降りる
バックカントリーにいつか挑戦したいなと思っています。
が、最近先輩から漫画「岳」を貸してもらい、
ちょっと怯み気味…。
読んだことある人ならわかると思うのですが、
冬山で遭難するとマジで悲惨なんだなと…。

制作したCMの後に、
自分の救出シーンや救出後の記者会見とかが
OAされないように気をつけます。
執筆者:東井 崇
1977年富山県生まれ。岐阜県出身。札幌在住。
リクルートメディアコミュニケーションズ、電通北海道を経て、
2012年に独立。現在はフリーでコピーライターをやっています。
なんだかんだで広告が好きなようです。
とはいえ、地方なので、広告に限らず仕事の守備範囲は広め。
人生で初めて飼った猫を溺愛する日々です。
www.takashitoi.com

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