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とにかく明るい保険

東井 崇

札幌の東井です。

フリーランスになると、
保険のことを考える機会が増えた気がします。
万が一の時、守ってくれる会社という存在がないので、
自分で色々備えないといけません。
健康を害して倒れたらどうしよう、とか、
老後はどうしよう、とか。
実際、会社を辞めてから保険を見直して、
がらりと保険のポートフォリオを変えました。

というわけで今回は、保険のCMです。
北海道の旭川を中心に、
保険の相談窓口事業を展開する
「保険物語」のCMをご紹介します。

アウトバーン 花嫁の手紙篇TVCM 30秒【保険物語】 (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
とあるカップルの結婚披露宴。
新郎は、旭川出身の芸人、
とにかく明るい安村さんです。

新婦さんが心配性で、
結婚相手に対して、何重にも「保険」をかけておく、
という企画になっています。
新婦さんが読み上げる
「でも、安村さんは、色々心配だから」
っていう手紙の文面が秀逸ですね。
安村さん、2016年色々ありましたから…。

保険ビジネスとは、
人に何らかの不幸が降りかかる前提で成り立つもの、
とも言えます。
「フリーランスで、もし病気で倒れたら、生活困るでしょ?」
みたいな恐怖訴求をしてくる
保険の営業マンっていそうですよね…。
しかし、このCMでは、
そういった「暗い保険」という方向ではなく、
あえてユーモアによって「明るい保険」という方向に、
表現の舵を切っています。
しかも、不幸の対局であり、
幸福の絶頂でもある結婚披露宴が舞台。
このメッセージ構造のコントラストが強いから、
面白さが生まれているのだと思います。

昨今、各社が展開している、
こういった保険の窓口的なビジネス。
「保険会社が多すぎて、どれが適切な保険かよくわからない!」
という消費者に応えるべく、
来店型の保険店が急増した背景には、規制緩和があるそうです。
が、それが進みすぎてしまい、今や
「保険を相談できる店が多すぎて、どれがいいかわからない!」
という状況になっている気もします。
うーん、皮肉。

そこに対して、こういったクリエイティブによって、
イメージの差別化、印象の差別化を図っているのが
このCMなのではないでしょうか。
もし家庭内で、
「うちも保険を見直してみるか」
となった時に、
「じゃあ、あの安村さんの保険のとこ、行ってみようか」
という会話が家庭でされそうってイメージができます。
メッセージがシンプルで、
割り切って、振り切って作っているからでしょうね。

私も、家庭において、
「保険の保険が必要だから」と言われないように、
身をすり減らして、頑張らないとな…。
執筆者:東井 崇
1977年富山県生まれ。岐阜県出身。札幌在住。
リクルートメディアコミュニケーションズ、電通北海道を経て、
2012年に独立。現在はフリーでコピーライターをやっています。
なんだかんだで広告が好きなようです。
とはいえ、地方なので、広告に限らず仕事の守備範囲は広め。
人生で初めて飼った猫を溺愛する日々です。
www.takashitoi.com

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