ウェブマガジン CM Funコラム

昭和、再再考!

岡田直也

ここのところ「昭和論」、このコラムのブームになってるねえ。
まあ、いまよく言われている「昭和」のイメージを決めているのは、いわゆる高度成長の
時代、つまり昭和30~40年代あたりの感じ、なんだろうね。

ぼくのように、そのころリアルに幼少期を過ごした世代だけでなく、
いまの若いひとたちも、どこか同じようなイメージを抱いている。
たぶん、サザエさんもドラえもんも、
ちょっと時代は下るけど、チビまる子ちゃんだって、
設定を、だいたい同じような時期においています。
こういうロングランシリーズの影響は、きわめて強いな。
イメージが固定してしまうものね。

3月20日のコラムで書いたけれど、
それがぼくの言う「ベルエポック」ということになるのかな。

だとしたら、「昭和」なんかではなくて、
その時代をあらわす別の呼び名が必要、と思うなあ。

ということでまず、その頃に設定をおいた、CMシリーズを。

  • 広告主
  • サービス
    • 牛すき鍋膳
  • ビュアー
    • 0
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
-

【吉野家CM】築地一号店物語 牛丼 100年篇WEB ver. 45秒

  • 広告主
  • サービス
    • 企業CM
  • ビュアー
    • 0
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
その3月20日には、サントリーBOSSを引き合いに出しつつ、
昭和と今は「地続き」なんだ、とも書きました。
あの「ベルエポック」は、周りから独立した特別なもんじゃなく、
今にいたるまでの、通るべき道だったんだ、と。
BOSSのCMは、それが未来にまでつながっていることを示唆した。
くだんの吉野家のCMにも、この「地続き」を感じることができます。

オニちゃんみたいなお調子者は、今の時代にも確実にいる。
ただ、林家三平や植木等のギャグを使うか使わないか、
そのちがい、だけなんです。
(まあ、近藤あゆみよろしく、若いひとにはギャグ、わかんないかな・・・)

  • 広告主
  • サービス
    • 吉野家
  • ビュアー
    • 0
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
-

  • 広告主
  • サービス
    • 牛すき鍋膳
  • ビュアー
    • 0
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
小道具など、時代考証はしっかりなされているのに、
特別でない、今でも通用しそうな、店内の雰囲気。
若いひとがよく言う、「わあ、いかにも昭和!」、
つまりレトロなイメージ、とはちょっとちがう、
いい味出している、と思うのです。

ただ、おそらく制作者が若いんだろうな。
中のセリフなどは、もうすこしリアルに時代を反映させてほしかった。
三平師匠とクレージーキャッツだけでは、ちょっと通りいっぺん、かな。

あと、4本めのネタ、これってバブル期じゃないのか?
なんか、チョイスを間違えた感じもしますが。

まあ、それはさておき・・・。


なんで、昭和30年代にあたらしい名前をつけよう、なんていうのか。
また、どうして昭和と今の連続性を強調しようとするのか。

それはね。
60年もあったうちの、ほんの一部だけをとりあげて代表とするのには、
いささかムリがあると思うから。

さらに、つっこもう。
国家総動員法も治安維持法も昭和なんだよ、と言ったら、
ヘリクツに聞こえるだろうか・・・。
執筆者:岡田直也
CMは、世の中の動きとまさに連動しています。イケイケの時は
勢いがいいし、沈滞してるときはどこか内省的になったりする。
そういう意味でCM観察とは、立派な社会学・考現学といえます。
それとは対極の「神はディテールに宿り給う」。これもまた事実。
些細な演出の妙など、作り手の意志が際立つ場合も、あるのです。
そう、CMの観かたは、大所高所から重箱の隅にいたるまで無限。
ぼくらがそれを、いろんな角度から提示できれば、と思ってます。

他のコラムを見る

前後のコラム

関連記事

人気の記事

新着記事

コラム一覧を見る