ウェブマガジン CM Funコラム

変えるのか、変えないのか。

東井 崇

札幌の東井です。

今年も早いもので、
RISING SUN ROCK FESTIVAL(以下RSR)の季節が過ぎ去って行きました。
ご存じない方のために説明すると、
札幌の郊外、石狩市と小樽市の境目で繰り広げられる音楽祭のことです。
今年は久しぶりにチケットがソールドアウト。
東京ドーム何個分もあるような、めっちゃ広大な敷地なので、
「ソールドアウトってなんだよ!人、まだまだ入るだろ!」
ってチケットがとれない人がぼやいていましたが。
今年は2日目が土砂降りになって、過酷でした…。

今年、目玉のひとつが来年デビュー30周年を迎えるB’zの出演。
初めてRSRに登場したので、物珍しさから観に行ったのですが、
ボーカルの稲葉さんのキレぷりが、ヤバかったです。
52歳らしいのですが、めっちゃステージ上を飛び回っていました。
私が同じアクションしたら、
たぶん5回くらい捻挫・靭帯断裂・骨折をしていると思います。

ファンの友人に聞くと、
稲葉さん、
やはり尋常ならざる節制をしているとのこと。
B’zやるのも大変です。
ファンの期待に応えるため、
イメージをずっと保ち続けているわけですから。
私、B’zじゃなくて良かった。

来年は、20回目のRSR。
老体に鞭打って参加しようかなぁ…。
周年ってことは、ビックアーティスト出そうだし。

というわけで、30周年を迎えるB’zに
無理やりなぞらえて、
今回は周年広告をピックアップしてみました。
(というか、B’zは今年29周年ですが)

白い恋人でお馴染み、石屋製菓のCMです。

石屋製菓 【ISHIYA】しあわせをつくるお菓子「柱のしるし」篇(60秒) CM (詳細)

  • 広告主
  • サービス
    • 企業CM
  • ビュアー
    • 2,075
0|0|0
HA
面白い!
好き!
感動!
ニュースリリースによると、
2017年7月1日に創業70周年を迎え、
それを記念して初の企業CMを制作したそうです。

企業広告が初…?
と一瞬思いましたが、
これまで北海道の人が目にしてきた
石屋製菓のCMのほとんどが、白い恋人のCMだったからですね。
それくらい、
白い恋人=石屋製菓
というイメージが出来上がっているということでしょう。

CMのタグラインは、
「しあわせをつくるお菓子」となっており、
ある主婦の視点で、
自分が子どもだった時と、
いま自分が母親となった時、
二つの時の流れを描いています。

周年広告って、
広告制作に携わっていると
一度は関わる機会があるものではないでしょうか。
正直、
「周年って言っても、一般消費者には関係ないからなぁ…」
みたいな議論になることも多々あります。
ただ、何かを発信するとか、宣言するとかに
最適なタイミングととらえれば、
自ずと周年広告で何を言うべきか見えてくると思います。
なんというか、人が誕生日に
「この年は、もっとこういう自分になる!」
と決意するみたいな。
いや、例えが微妙に違うか。

で、その視点に立つと、
石屋製菓は「お菓子で、しあわせをつくる」ということを
将来に向けた約束として掲げたのだと思います。

ただ、お菓子屋の企業広告なのに、
お菓子そのものが出てこないのは、
何故なんでしょうか…?
当然、制作者は意図的にそうしているのでしょう。
白い恋人のイメージが強い、
いや強すぎるから70周年を機に、
今後、新たなイメージを積み上げていく
第一歩としてこのCMを作った、
ってことなのでしょうか。

スター商品を抱えていたら抱えていたで、
悩みは尽きないんでしょうね…。
イメージを変えるのか、下手に変えずにブラッシュアップしていくのか。

前述のB'zはイメージをぶらさずに、
バージョンアップを繰り返しているように思います。
そう考えると、
アーティストのイメージ形成って、
企業や商品のブランディングと近しいものがある気がした、
2017年の夏でした。
執筆者:東井 崇
1977年富山県生まれ。岐阜県出身。札幌在住。
リクルートメディアコミュニケーションズ、電通北海道を経て、
2012年に独立。現在はフリーでコピーライターをやっています。
なんだかんだで広告が好きなようです。
とはいえ、地方なので、広告に限らず仕事の守備範囲は広め。
人生で初めて飼った猫を溺愛する日々です。
www.takashitoi.com

他のコラムを見る

前後のコラム

関連記事

人気の記事

新着記事

コラム一覧を見る