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なまらボーイミーツガール

東井 崇

札幌の東井です。

早いもので、もう札幌は長袖モードです。
夏が過ぎ去るのは惜しいのですが、
ひとつ良いことがあります。
それは事務所の窓を閉められること。
クーラーつけるほどの暑さじゃない時は、
窓を開けているのですが、
問題は向かいのホテル1Fのカフェにあります。
その入り口に置いてあるCDラジカセから
大音量で聞こえてくるんです。

広瀬香美のハイトーンボイスが。
見せつけるかのようなパワフルボイスが。

しかも同じアルバムをずっとリピートしているので、
気が狂いそうです。
よりによってなぜ広瀬香美なのか。
しかも有名なウインターソングではなく、謎のアルバム曲。
担当者の趣味なのでしょうか。
「きっとみんな、自分と同じように広瀬香美が好きだから、
流せばきっとお店に引き寄せられるはず!」
とでも思っているのでしょうか。
 
恐らく法に触れるでしょうが
こっそりCDを差し替えてやろうかと思いました。
が、それを踏み止まらせてくれたのが秋の涼しさ。
「札幌のコピーライター、広瀬香美に耐えきれず、CD無断差し替えで逮捕」
とかニュースにならなくて良かったです。

あ、別に広瀬香美さんには恨みはないです。
念のため。
 
さて、本題です。
先日地下鉄の車内広告である新商品を見かけました。
その名も「なまらバターバウム」。
北海道弁で「とても」を意味する「なまら」を
お菓子のネーミングにつけるのは斬新だな・・・
と思って見ていたところ、
TVCMもOAスタートしていました。

石屋製菓 【TSUMUGI】なまらバターバウム「出会い」篇(30秒) CM

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HA
面白い!
好き!
感動!

悪い奴ではないけれど若干間の悪そうな男性。

旅の途中、北海道の牧場を訪れ、

そこで凜とした強い少女に出会いドラマがはじまる・・・

みたいなことでしょうか。

いわゆる「Boy meets girl」ってやつだと思います。


それにしても、

この女の子、いきなりキレていますね。

「ありがたく思いな!」

っていうセリフ、なかなか人生で口にしないと思います。

あと、男性はなぜここでバウムを食べているのか。

どこか別の場所で買ったのを

わざわざ牛を見ながら食べているのか。

あ、女の子がキレているのも、

「そこで食べると、バウムが牧場にポロポロこぼれるでしょうが!」

ってことなのかもしれません。

まじまじとCMを見ると、さまざまな謎が頭をよぎります。


タイトルが「出会い」篇なので、恐らく続編があると思われます。

謎は、今後のCM展開で明らかになるはずですが、

普通であれば、商品名の「なまら」に

落ちるような展開を見せると思うのですが、いかに。

Boy meets girlな話だと思ったら、

いきなりものすごいアクションCMになるとか、

ゾンビCMになるとか、

「なまら」振り切った展開だと面白いなと思いましたが、

まあ、それはないですね。


お気づきの方もいるかもしれませんが、

先週も石屋製菓のCMを取り上げました。

TVはまあまあ見ているほうだとは思うのですが、

いまいち北海道ローカルのCMが引っかかってこないのです。

制作本数減っているのかなぁ・・・。

かつてナショナルクライアントは、

各地でローカライズされたCMを多数制作していたと聞いています。

ローカルごとにマーケティングするより、

中央一括で行ったほうが効率が良いってことなんですかねぇ。


例えば、ネット通販のおかげで、北海道の田舎でも、

むしろ都会のようなライフスタイルの人がいるって、聞いたこともあります。

移動が容易になって、どこに住んでも均一な生活ができるようになった今、

地域性ってやつはどんどん薄まっているのかもしれません。

執筆者:東井 崇
1977年富山県生まれ。岐阜県出身。札幌在住。
リクルートメディアコミュニケーションズ、電通北海道を経て、
2012年に独立。現在はフリーでコピーライターをやっています。
なんだかんだで広告が好きなようです。
とはいえ、地方なので、広告に限らず仕事の守備範囲は広め。
人生で初めて飼った猫を溺愛する日々です。
www.takashitoi.com

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