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牛の国から

東井 崇

札幌の東井です。

札幌は既にすっかり雪景色。
冬ですね。
北海道民は、冬になると
今年のコートをどうしようか検討しはじめます。
他地域より、重衣料にお金をかける人は
多いのではないでしょうか。

「北極でも凍死しない!」みたいな極厚ダウン、
ここではリアルにニーズがあります。
ただ、そういうダウンが
ファッションアイテムとして人気が出てしまい、
東京に在庫をとられて、札幌で品薄になると、
「いやいや、そこまで寒くないでしょうが!」
と思わずつっこみたくなります。

道外の人たちの寒がり具合に対して、
北海道民は冷たいです。

さて、今回は酪農王国、北海道らしいCMをご紹介します。
2006年からスタートした「ミルクランド北海道」という取り組み。
北海道の牛乳の良さを啓発するキャンペーンです。
今年バージョンのCMがこちら。

ミルクランド北海道 人と、牛と、大地と。 30秒 CM (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
大草原で巨大な牛のバルーンを、
たくさんの人が空にあげるという内容。
「北海道のエネルギーを、一人ひとりのエネルギーに。」
というのがタグラインでしょうか。

普通であれば、酪農家さんが出演して、
「牛の世話を丁寧にしている」
「心をこめて、大自然の中で頑張ってます」
みたいな様子を描くことになると思います。
ただ、今年のCMがこのような企画になったのは、
牛乳の存在を、
よりポップで身近な感じなものにしたいっていう
オーダーがあったためかもしれません(想像)。

もうひとつは、DO-NEW篇。

ミルクランド北海道 DO-NEW 30秒 CM (詳細)

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HA
面白い!
好き!
感動!
言われてみればなるほど、と思うような、
英語の発見がキーアイディアのCM。

今の世の中、商品を選ぶ際は、
作り手の細やかなこだわり、みたいなものを
消費者は知りたがります。
特に普通のソフトドリンクではなく、
牛乳という健康コンシャスな飲み物は、
どちらかというと気分というより、
事実に基づいて、商品が選ばれやすいのかなと。
個々の酪農家によって、
生産する牛乳の品質は異なるはずですし。

そう考えると、
「オール北海道の牛乳の良さを伝える」
っていうのは、かなりザクッとしたお題で、
なかなか難易度高いです。

国内では急激に消費量は伸びないでしょうから、
今後は、海外へ北海道牛乳を売り込む流れが
より一層加速すると思われます。
というか、めちゃめちゃ伸びしろはあるはず。
事実、香港とかシンガポールの高級スーパーで
北海道ブランドの牛乳が人気を集めているそうです。

これから、牛乳は「何者」になるのでしょうか。
その時、広告は何ができるのか。
PR的な手法もますます必要になるのでしょうね。

と書いていたら、
ちょうど北海道内の
とある牧場の仕事が舞い込んできました。
ブランディングのお手伝いのようです。
で、場所はどこかとググると、
札幌から車での所要時間、片道5時間10分…。
北海道という国は、デカイな…。
執筆者:東井 崇
1977年富山県生まれ。岐阜県出身。札幌在住。
リクルートメディアコミュニケーションズ、電通北海道を経て、
2012年に独立。現在はフリーでコピーライターをやっています。
なんだかんだで広告が好きなようです。
とはいえ、地方なので、広告に限らず仕事の守備範囲は広め。
人生で初めて飼った猫を溺愛する日々です。
www.takashitoi.com

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