Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ちかごろのCMってやつは・・・ 2

2017/03/27
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つぎに、「ダジャレ」について、ふれてみようか。


商品名やその特徴を、ダジャレまじりに連呼する。

この手のもの、以前よりふえてきたように思うのです。

たしかに、15秒という制限のなかでは、

広告主にとってたいせつな情報を、いかに「すりこむ」かが勝負。

いきおい、リズムにのせて憶えてもらうために、語呂合わせが横行する、

といったわけなのだとは思います。


でもねえ、いまのダジャレのほとんどは、

日常のシーンでは、口にしたとたん「引かれる」レベル、だと思うよ。



そもそもぼくは、根が「ダジャラー」なんですよ。

どのプレゼンにも、語呂合わせもののコピーを一本は紛れこませるくらいだから。

だからよけいに、見る目はシビアになる。

ぼくにとっては、高等テクニック、といってもいいような、ひとつの尊い技法なんです。

それを、安直にやられるのは、ちょっとねえ・・・と思うわけで。


そのぼくが感心した「ダジャレ」、ひとつだけ紹介しましょう。

それは、眞木準さん作ではありません。

つい数年前まで大阪の戎橋(通称・ひっかけ橋)のほとりにあった、大きなシティボード。

広告主は、ハワイ州政府観光局だったかな。

アロハを着た、いかにも現地感満載のオッサンがドーンといて、

そこに一行。


    ハワイのことは、ワイにキキ。


どうです、上手でしょう?

やるなら、このくらいのレベルを目指してほしいなあ。


                    (つづく)




ちかごろのCMってやつは・・・ 1

2017/03/24
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またここで、CMネタにもどることにします。


本編の記事を書くために、あるいはこのコラムのために、

世のテレビコマーシャルをずっとウォッチしているわけだけど、

どうも最近、とても気になる傾向が見えてきてしまった。

それは、


1.自画自賛CM、あまりに多くないか。

2.ダジャレ、使いすぎ。

3.フシギなタレント起用って、あるよなあ。


ほかにもあるけど、以上の3つ、とにかく気になってますよー。


まずひとつめから、話をしようか。

このことは、前にも書いたと思うんだけど、

なんど書いても書き足りないんで。


とにかく「美味い」だの「惚れた」だの、

あるいは「売上NO.1」だの「日本初」だの、

そういうの、やったら多くありません?

番組のあいだの、スポットの時間帯のCMを観れば明らかなんだけど、

8割がたが自画自賛、と言っても、言いすぎではないでしょうね。


もちろん、CMの手法として「ストレートトーク」というのは、アリだと思う。

でもそれが、自画自賛になってはいけない。ぼくはそう思う。

そういうのはコマーシャルではなく、インフォマーシャルと呼びます。


CM企画の醍醐味というのは、その「美味い」とか「日本初」とかを、

つまり、広告主が言いたいことを、どうやって「表現」するのか、

それに尽きる、ともいえます。


たとえば、FRISKのCMで、「増量=粒が大きくなった」を、

ポーンと口に向けたものが手前に落ちる、というのがあったけど、

それが「表現」というものなんです。

海外のCMでは、お手本となるものがいくつもあるのに、

日本では、この「表現」が発達しないんですね。

自戒もふくめ、嘆かわしいことだと思うのです。


もちろん、日本独特の15秒枠、ということもあるでしょう。

ストレートに言わなきゃ、すぐに終わっちゃうから。

でも、タレントに「美味い」だのなんだの言わせたり、

スーパーででっかく「売上NO.1」だのブチこんだりするのは、

どうにも制作者が、その役割を放棄しているように見えてしかたがない。


まあこれは、日本のCM最大の課題、なのかも知れないけど。


                          (つづく)






実録「岡田塾」! 水戸篇 2

2017/03/21
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では、お題「水戸の梅まつり」、優秀作を紹介します。

まず、札幌塾からカウントダウン、いこうか。

せっかくなんで、実名、入れてしまうぞっ。


5 『かわいい』デート(名越)

  ・・・これ、オリジナルには前後にいろいろついていたんだけど、

    この言い回しがすごく梅っぽくていいなあ、と。

    中高生デートには、とても向いているかも、です。


4 梅林女子(バイリンガール)が、舞っている。(入江)

  ・・・ではなく、「待っている」でいいと思うけどな、単純に。

    面白いんだけど、キャッチにカッコとか、ルビとかはいちおう禁物かな。


3 タイムラインに花咲かそ。(鹿野)

  ・・・梅の花の#をつくってみんなで楽しむ。こういうことはとてもだいじ、です。

    きれいな花が、次々とスクロールされてく感じ、とてもいいですね。


2 きみと うめキュン♡(岩沢)

  ・・・そう、これでいいんだよね。むずかしい誘いなんて、いらないわけで。

        しかし、年配者としては、「君に胸キュン」を思い出すなあ。


1 梅は、ほほのそばで咲きます。(阿部)

  ・・・これはキレイだね。桜に比べ背の低い梅の感じ、よく出てる。

    おまけに、「ほほ」は「ほほえみ」にも通じるし。

    これが、梅ほんらいの愛でかた、なのかも知れませんね。


以上、札幌の結果でした。



つづいて、大阪塾のほうも。


5 #うめぐらむ(今西)

  ・・・札幌の3位と、とても近いアプローチですね。

    インスタグラムからスターになる、という手も、きっとあると思う。


4 すこしかがんで、見上げてみる。(井上)

  ・・・これも、札幌の1位に近いスタンスです。

    でも、この感じが、いわゆるお花見との違いだね。桜は、真上だからね。


3 梅はみとかな。(西川)

  ・・・さすがは関西女子! でも上手だよね。


2 梅ってちょっとだけさびしい。でもそれがいい。(西川)

  ・・・そのとおりだと思うんだよね。桜の華やかさはないし、

    まわりはまだ冬枯れだし、寒さはハンパないし・・・。

    とてもいいところに気がつた、と思います。


1 桜に負けない! 梅がんばれ!(田中)

  ・・・そうなんです。これが、基本中の基本です。

    まず現地が、この想いでひとつにならなければ、と思います。

    正解は、いたってシンプルなところにあったりしますね。



・・・ということでした。

  水戸の方たちも、たぶんこれを読んでくださっていると思いますが、

  そうなんです!こんなふうなメッセージを入れるだけで、

  コミュニケーションはガラリと変わってきます。いかがでしょうか?


  そして「岡田塾」。

  今後も、紹介する機会をつくっていきますので、

  どうぞ、よろしく!

  

  

 



岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。