Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

岡田塾! 4

2016/09/04

そう、こういった優秀作は、もはや「俳諧」に近いのかも知れない。

すくなくとも、川柳や大喜利と肩を並べるところまで、来てるんだと思います。


ようは、一行の余韻・イメージ喚起力というか、

そこから始まる世界観の広がりがどれだけあるか、ということが大事なので、

キャッチフレーズの書きかたにもきわめて近い、ということになる。

とにかく、一行から、いろんなビジュアルや映像をイメージできるもの、

いろんな解釈ができ、論評の対象になるもの、そんなものが出てきたらいいな、と思いつつ、

課題として出しつづけているんですね。


さらに「大人の定義」は、正答なんてゼッタイにない。

100人いれば100通りの書きかたがある。そこがまた、オモシロいんです。


こういった、抽象的で大きな単語なら、まだほかにもある。

たとえば「恋を再定義する」なんて、ムズカシそうで楽しいかも、知れませんね。


自分でお題をみつけて考えてみる。それはきっと、いい修養になりますよ。

ただし「人生」とか「人間」とかまでいっちゃうと、禅問答みたいになるおそれあり。

なるべく身近なお題が、ふさわしいようです。


そう、この課題(「大人」でも「恋」でも)を考えてみることは、とても意味があると思うのです。

それは、なにもコピーライターになるための修行、にとどまりません。

いかにオリジナルな視座をもつか。そして、的確な単語をいかにチョイスするか。

すべての人にとって、コミュニケーション上、とてもいい訓練になるんじゃないかなあ。


まあ、長いこと宣伝会議の講師をつとめ、

さまざまな課題を考えてきたぼくの、ひとつの帰結点、ということでもあります。


なので、伝道師よろしく、もっといろんなところで、布教をしなければね。

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。