Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

東京メトロ あれこれ 2

2016年09月16日
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つぎに、ちょっと気になった「コピーワーク」にも、

触れておくことにしようか。

 

これはまったく、ぼくの個人的な感覚なんだけれど、

このシリーズで紹介されているのは、

新しいものというより、どちらかというと伝統的・文化的なもの。

そこに、“My Favorite Tokyo”の英語表記は、

どうも、そぐわない気がするのです。

「東京」あるいは「トーキョー」と表すほうが、ずっといいと思う。

 

4年後に向けて、東京はおおきく変わっていくだろう。

でも、新しいモニュメントは、まだまだ建設途上。

国立競技場しかり、中央卸売市場しかり、です。

そういう類の紹介は、もっと先にまかせ、

いまは「再発見」という切り口で、いろんな街の個性を取り上げてみる。

そこにメトロが一役買いたい。

この企画の意図は、そういうことだと思われます。

 

であれば、英語表記の「ブランドニュー」感は、やめたほうがいい。

真摯に、そう思います。

 

ぼくだったら、こんなふうに考えると思う。

 

メトロに乗って出かけよう-をショルダーに置きつつ、タイトルは、

 

発見!ハンドメイド東京

 

発見!手づくりの東京

 

楽しい楽しい、ピンポイント東京!

 

もっと知りたい!トーキョー

 

といった感じです。

もちろん、列挙したものは、まだコピーの手前だとは思うし、

必死こいて考えてはいないんだけど。

 

でも、こんなあたりのほうが、ムービーのコンテンツと、

じゅうぶんに整合性がとれるのでは、ないのかなあ。

 

ようは、重厚長大というのか、

真新しいもの、でっかいもの、強いものの真逆のところから、

ネタを選んできているわけだからね。

石原さとみが素直に「かわいい」と思える。

登場するのは、みんな、そんなモノたちです。

 

そうなんです。逆にいえば、

 

「新国立競技場、オープン!~My Favorite Tokyo

 

これ、成立しちゃいますからね。

だから、このタイトルに文句つけた、ということなんですね。

 

言ってること、わかってくれました?

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。