Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

セイテンのヘキレキ!

2016年09月22日
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コラム記事のネタ探しのために、

いままであまり紹介できなかった、ローカルCMをずっと調べていたら、

青森に、こんなものがありました。

県が総力をあげて売り出す、お米の新ブランドです。


青森米「青天の霹靂」CM 発売後・食べてみた篇 30秒


まず、この奇をてらったようなネーミングを、話のネタにしてみよう。


おそらく、いろいろな品種改良を重ね、試行錯誤のすえに、

「これだ!」というものが突然できあがった。

そんなオドロキとヨロコビを、すなおに表したのでは、と推測します。

ちょっと難しい漢字をつかったほうが、ひっかかりがあって強い。

そんな判断がはたらいた、のかも知れません。


ただ、すこし引いてみると、

ぼくは、そこに青森県の「戦略」といえるようなものが潜んでいる、と見るのです。


ちょっと考えてみると、ブランド米というものは、

たいていが柔らかい、女性的な指向のつよいネーミング、と相場が決まっているようなもの。

メジャーどころでいえば、「秋田こまち」「つや姫」「ゆめぴりか」「ひとめぼれ」・・・。

みんな、世界観としては、似ていますね。

しかも、有名なブランドは、北日本に多い。つまり、強力なライバルが存在する。

そのなかで、新しいブランドを、どう目立たせていくか。

関係者は、ここに腐心したのでは、と思われます。


そこで、そういう既存ブランドと一線を画すことにした。

あえてカタいネーミングをまず選んだ、のではないでしょうか。

とくに隣県の「秋田こまち」は、壇蜜さんを起用するなど、

さかんに「物語」化をはかっている。

それととにかく差別化することを最優先したのでは、と思うのです。


米、というよりはむしろ、焼酎の名前みたいですよね。

とりあえず、初速はついたのかな、という感じで見ています。

これから、いい「物語」がつくれるよう、期待しています。



・・・さて、このつづきは、コラム記事のほうにすぐ載せてみようと思います。

  さて、橋渡しがうまくいくかどうか・・・。





岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。