Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

セキスイハウスのこと 2

2016年10月01日
このエントリーをはてなブックマークに追加

しかし、セキスイがあんな「どまん中」を取ってしまうと、

他のライバルたちは、さぞかし困るんだろうなあ。


ちょっと前、トヨタホームだったかな、

やはり娘を主人公にしたCMを流していたけれど、

セキスイにくらべると、少々設定をつくりすぎていて、

受け手の感情移入には遠かったかなあ、と思ったおぼえがあります。


ミサワホームやヘーベルハウスは、すこし方向性がちがうので、措くとして、

あとは、ダイワハウスかな。


ここは対抗上、ピンポイント訴求でインパクトつよく、ということなんでしょうね。

たしかに、一本一本は、おもしろいんです。

最近だと、竹野内豊さんが出ていたもの(コラムでも紹介しました)なんか、

ぼくは大好きなんだけれど、

残念なのは、それらがつながっているようには、見えないんですよね。

セキスイのような「残しかた」には、追いついていない気がします。


なんか、セキスイハウスの独り勝ち、みたいな印象は、ぬぐえません。

すくなくとも、CMウォッチャーのマインドシェア的には、ね。



ただ、そんなセキスイハウスのCMにも、

ぼくなりに、ちょっと気になるところがあるんですよ。

それは、「社歌」の、CMに使用する部分。

「♪~明るい住まい~家に帰れば~セキスイハウス」は、いいんです。

でも、バージョンによっては、

「♪~心は帰る~家に帰れば~セキスイハウス」ということもあるんですね。

この、「帰る」のカブりが、どうにも気になってしかたがない。


まあ、社歌だからどうにもならない、のかも知れないけど、

ちょっとだけ、残念なんですよ。


・・・ともあれ、これから先、セキスイハウスがどうなっていくのか、

ブランディングをどうつづけていくのか、

興味をもって、見守っていこうと思っています。


岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。