Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

博報堂と、すずらん通りと。

2016年10月04日
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先日、縁あって、博報堂時代の大先輩から声をかけられ、

旧博報堂本社(現テラススクエア)裏のカフェで待ち合わせをして、

かんたんな打合せをもつことがありました。


本社、あんなになっちゃったんだねえ・・・。

(外観だけ再現され、おおきなビル横にひっついてます)

文化的に価値の高い建造物、ということで、

壊す、壊さないの議論があったことは知っていたけれど、

かろうじて、フンイキだけは残った、という感じですね。


思えば、就職活動で赴いたのは、すべてここでした。

その後、初任配属されたのも、本社からつづく建物だったし。

それもあってか、ここから駿河台下、すずらん通り界隈は、

すっかりおなじみのエリア、だったんです。


いまでも、東京にいて時間ができると、

神保町までとりあえず出て、本屋なんかを散策します。

そこで、必ず行くのは「東京堂書店」。

ここのレイアウトやチョイスのしかた、ほんとにセンスがいい。

いちばんのお気に入り、なんですよ。


本屋のあとは、必ずティータイムを設けます。

「さぼうる」や「古瀬戸」に、どうしても足が向いてしまいますね。

とくに「さぼうる」は、ぼくの学生時代からあるからなあ。


ところが、旧博報堂本社のところまでは、長い間足を伸ばしてなかった。

距離的にはすぐ近く、なんだけど、

あの、すずらん通りの南にある、三井のでかいビルが、どうも壁になってたようで。

つまり、再開発には興味がなくて、ひたすら昔からあるところを、

愛でに来ていた、のかもしれませんね。

そんなわけで、博報堂の変貌ぶりは知らなかった、ということなんです。



この「すずらん通り」、じつはもっと古く、中高生のころからの、馴染みです。

月にいちどは、学校の帰りに御茶ノ水で途中下車し、

駿河台の坂を下って、三省堂や書泉に通ってましたっけ。

(そのころの書泉は、今のようなサブカル本屋ではありませんでした)


そして本のあとは、キッチン南海でカツカレーを食らう。

なんせ、40数年も経っていますが、

この店は、いまでも健在。うれしいことです。



・・・どうか、「すずらん通り」だけは、ゼッタイに再開発の波に呑みこまれないように・・・。

博報堂のように、アレンジを加えて残す、という手もあるんだけど、

あの商店街は、まんまのカタチでいてほしいなあ・・・。


冒頭に登場した大先輩に、よくお願いしておきます・・・。





岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。