Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

成功するCMの秘訣!?

2016年10月16日
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ちょっと前回は、悲観的な話になりすぎたかなあ。


ということで、こんどはすこし、前向きなことを書こう、と思い、

ずっと話題にしてきた「セキスイハウス」のCMと、

ぼくの好きな竹野内豊「ダイワハウス」CMを足し合わせて、

「成功するCMの秘訣」なるものを導き出すことに、チャレンジしてみます。

若いCM制作者へのサジェスチョンと、自戒と。その両方の意味をこめて、ね。


ぼくの独断なんだけど、5項目にまとめてみました。

(大学の講師らしくと言ったら、構えすぎ?)


1.自画自賛をしない。

  ・・・これ、鉄則だと思うのです。2つのCMともに、手前勝手なことはいっさいナシ。

    ところが前回も書いたように、いまのCM、あまりに自画自賛が多すぎるんでね。


2.「常套」を疑う。

  ・・・予定調和な筋の運びかた、予定調和なコピーワーク、こういうものは避けねば。

    とくに「ダイワ」では、竹野内豊の「裏切り」が生命線になっています。


3.「物語」をつくる。

  ・・・たんなる商品メリット説明では、世界観なんてつくれない。

    「セキスイ」なら、どこにでもありそうなことを、ちゃんと物語化していますね。


4.ひたすらリアルに。

  ・・・「ダイワ」の、「男はホンネを隠すもの」、めちゃくちゃリアルです。

    「セキスイ」も、リアルを追っかけるのが実にうまい。


5.見る側に「余韻」を残す。

  ・・・具体的に言うと、ラス前カット、そしてナレーション(orスーパー)がすごく大事。

    「セキスイ」の余韻については、前に書きましたね。


という、まとめかたをしてみました。

いいCMというのは、この5項目の全部、あるいは大多数を満たしている、そう思います。

CMを観るときの、あるいは企画を考えるときの、参考になれば、幸いです。


(わー、いい子ぶっちゃった。でも、時にはいいでしょう?)


岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。