Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ひらがな表記の地名、増えてますよねー。

2016年10月28日
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漢字にひらがなを混ぜる表記は、いかにもアタマ悪そう。

前回、そんなことを書いたのだけれど、

地名の世界ではこれ、最近やたらと増えている気がします。

とくに、「平成の大合併」で生まれた、新・市町村名では、

傾向として、顕著ですよね。


でもね、ひばりが丘・つつじが丘・けやき坂・・・みたいな、

小地名は、まあいいとして、

たとえば「つくばみらい市」とか、どうしちゃったんだろう、という感じです。

百歩譲って、「筑波」のもつコトダマというか土地の由緒というか、

そういうものとはとりあえず決別して、

「つくば研究学園都市」として、未来しか見ないでいこう。

そういった決意表明なのかも、と思ったりもしますが、

そんなにカンタンに、歴史を置き去りにできるものなんですかねえ。


表意文字である漢字と、表音文字であるひらがなのは、決定的に違う。

漢字表記は、コトダマを、歴史を背負える場合が、うんと多いんです。

それを安易にひらがなに替えてしまうのは、なんか残念。

大合併の、負の部分って、そこなんじゃないのか、と思います。


コピーの世界では、ひらがな多く! なんて言ってるぼくですが、

こと地名に関しては、まったく逆の見解。

「あわら市」や「みなかみ町」なんか、なんでひらがなに? と思いますよ。

もういっぺん百歩譲って、「芦原」が読みにくいからとか、

「みずかみ」と読めてしまうから、という意見を尊重した、としても、

かえって町の個性を消してしまう結果になったんじゃないか。

やっぱり、残念でなりません。



まあ、三百歩めを譲りますが、そういうことが、いまの趨勢、なのかなあ。

この傾向、北海道(せたな町)から沖縄(うるま市)までをカバーし、

おまけに東京(あきる野市)でも見られる現象なんで、

もはや止めようがないかも、です。


でも考えようによっては、漢字使いが高じて、

キラキラネームの市町村名がでてくるよりは、まだましか・・・。


岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。