Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

宣伝会議の講座に想う 1

2016年11月15日
このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、宣伝会議大阪教室の講師をやってきました。

 

事前課題には、例のとおりの「大人の再定義」を。

今回も、たくさん書いてきた人が何人もいたのですが、

そのほとんどは、結果スルー、ということになってしまう。

ほんとうは、一本一本にツッコミ入れるべきなんだろうけど、

実際にはそうもいかない。

自薦10本とかにすれば、それも叶うのだろうけれど、

やり方として、それがいいとは思わないし。

 

そのへん、いつも申し訳ないというか、心苦しく思っています。

 

 

さてさて、課題の講評をとおして、やっぱり顕著だな、と思ったのは、

「男性発想と女性発想のちがい」でしたね。

 

そりゃ、性差より個人差のほうが大きいはず。

また、男と女はちがう、と決めつけてしまうのも危険だし、

あまりしたくはないこと、ではあるんだけど、

いつもいつも傾向として、差が出てきてしまうものなんですよ。

 

男性は、「大人とはこうあるべき」といった理想像を抱いていて、

それに照らしながら考える。観念的・抽象的になる傾向がある。

それに対し女性は、自分中心目線でまわりを眺めて、

こんなのもアリかなと、いろいろ具体的なことを拾ってくる。

・・・傾向にあらわれる差というのは、こんなことです。

 

もちろん、理想追求のスタンスから、

すばらしい一行が生まれる確率は、けっして低くないとは思う。

それができれば、でっかくて強いテーゼとなる。

でも、パッと見て、面白いなあ、書き手の顔が見たいなあ、

と思うのは、どうしても女性発想のほう、になってしまうんです。

とくに、使う単語が具体的であればあるほど、

こちらの側にも世界観が、わっと広がるし、

ビジュアルだって、いろいろ浮かんできますからね。

 

たとえば、女性の書いた「大人の再定義」は、こんな感じになる。

 

●泥団子をこねた理由をわすれている。

●奪われるために口紅を塗る。

●いつもサヨナラを用意している。

●都合のいいフィルター搭載

 

いやいや、言語能力高いな、オモシロイな、と、

素直に思います。

 

          (つづく)

 

 

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。