Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

宣伝会議の講座に想う 3

2016年11月21日
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さて、そんな話をふたたび、広告業界に戻してみると・・・。

 

全体的にみると、昨今の広告は、「男性感性」に基づいたつくりから、

「女性感性」のほうへと、徐々にシフトしているように思います。

たとえば、いたずらに男目線を駆使したカメラワーク、

女性を「なめる」ように撮るみたいな。要は「エロ目線」ですが、

そういうものは、確かに減ってきました。

(昔はけっこう、あったもんですよ)

もしや、スタッフに女性が増えてきたからなのでしょうか。

男の勝手では、つくれなくなったわけですね。

 

 

とはいえ、やっぱり女性クリエイターが、足りていません。

とくに、コピーライターは、女性が少なすぎます。

いっとき、増えたなあ、と思った時もあったのですが、

それこそ、右肩上がりにはなっていないんですね。

 

この、男性原理が支配的な業界のなかで、

女性が書いたものが、時折キラリと光って見えることがある。

典型的なのは「ルミネ」の一連のコピーワーク、でしょうね。

 

・去年の服が似合わなくなった。わたしが前進しちゃうからだ。

・会えない日も ちゃんと可愛くて ごめんなさい。

・幸せだけ 女って上手に 隠せない。・・・etc

 

これら、広告に興味がある、ないに関わらず、

若い女性から、圧倒的な支持を得ていたりします。

エリアがちがうので、ふだんは見ることがないのに、

ぼくが教えている甲南女子大でも、かなりの人気ですからね。

 

こういう、ハッキリしたものが、もっともっと出てくるといい。

そのためには、それこそ「女性活用」が叶う仕組みづくりも含め、

女性コピーライターを応援する機運が、

もっともっと、高まってほしいなあ。

 

いや、ぼく個人としては、じゅうぶん高まっているんだけど・・・。

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。