Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

眞木準さんのコピーって・・・。

2016/11/24

すこし暴論かも、と思いつつ、なんだけど、

前回ふれたような、ルミネの広告の世界観が、

女性アタマで書かれたコピーの代表格、とするならば、

その裏返しこそが、今は亡きわが師匠・眞木準さんの、

いかにも「伊勢丹」らしいコピー群、

になるんじゃないか、と思ったりもします。

 

  着やすい。つまり、脱がせやすい。

 恋が着せ、愛が脱がせる。

 何人まで愛せるか。

 

代表的なのはこのあたりですが、やっぱりオトコ頭・オトコ発想。

男性の妄想の、ごく一般的な、初歩的なものですね。

ただし、オシャレ、なんだよなあ。

色気はあっても、エロくならない。

それが、眞木さんの眞木さんたる所以、なんですよね。

真似しようと試みても、できませんでした。

 

伊勢丹コピーのなかには、こんなものもあります。

 

  四十歳は二度目のハタチ。

  きょ年の服じゃ、恋もできない。

  恋を何年、休んでますか。

 

このへんはどちらかというと、オトコ頭より、

女性寄りの発想になっているかも知れない。

いやむしろ、オールターゲットに響く、といったほうがいいか。

 

 

「愛」「恋」という、ファッションと親和性の高いキーワードを駆使し、

生身の男と女が息づいているような、

印象的なコピーを数多く生み出した、眞木さん。

 

さすがは師匠、オシャレというお作法を用いて、

オトコとオンナを行ったり来たりできたんですね、きっと・・・。

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。