Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

「ナオヤ、あとはよろしく」・・・。

2016年11月27日
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眞木準さんといえば、亡くなるひと月ほど前の、

大阪での飲み会のさまざまなシーンが、

昨日のことのように思い出されます。

 

宣伝会議のゲストとして来阪した、眞木さん。

そういうときには決まって、ぼくがホスト役となって、

師を盛り上げるために、いろいろ気を遣ったりするわけです。

 

で、打ち上げの3次会、だったかな。

ちょうどぼくと眞木さんが、斜向かいの位置関係で、

まわりをぼくの生徒たちが固める、というシフトになったんです。

ちなみに、眞木さんの隣には、ウチの林きょうこが陣取っていましたっけ。 


いやいや、なかなか楽しかった。

でもぼくは、生徒たちが、気さくに接してくれている眞木さんとはいえ、

なにか失礼なことでも言いやしないかと、

内心すこしだけ、緊張していましたっけ。

 

 

すると、宴も終わりに近づいたころ、

眞木さんの携帯が鳴った。

どうも、呼び出しがかかった、らしいのです。

 

「ぼくのファンは、18歳から70歳まで幅広いんだよ・・・」

てな感じで、すっかりゴキゲンな、眞木さん。

「じゃあナオヤ、あとはよろしく」と言い残して、

彼は夜の街へと、消えていった・・・。

 

ぼくと眞木さんの、最後のやりとりは、そんな感じでした。

 

そうなんです。「あとはよろしく」なんです。

それは、ぼくにとってだいじな「遺言」となりました。

 

ひとつには、ADの浅葉克己さんから、

「眞木のあと、コピーライターとして、

エンジン01文化戦略会議のメンバーになってほしい」という話が。

さらに、眞木さんの「お別れの会」では、朝日新聞の方に、

「眞木さんの後釜として、朝日広告賞の審査員に」と誘われました。

 

これはきっと、眞木さんが導いてくれたことなんだな、と思い、

もちろん、ふたつとも快諾しました。

「あとはよろしく」が実行に移せた、ということになりますよね。

ぼくには、眞木さんのなにかが内蔵されている・・・。

 

それはけっして、過言ではないと、ぼくはいまでも信じています。

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。