Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

元旦の新聞広告ウォッチング 1

2017/01/11

今回のお話は、

ふだんあまり取り上げることのない「新聞広告」。

とくに、元旦の朝日新聞本紙に掲載された出版広告について、

ちょっと書いてみようかな。


まず2面。新潮社の全5段が載っていました。

   「世界には物語が必要だ。

    僕たちには、

    宮部みゆきがいる。」

宮部みゆきさんの次作の宣伝、という内容になっています。


次に3面には、文藝春秋の全5段。

こちらは純粋な書籍広告です。

ふだんはメッセージ広告で楽しませてくれるのに、妙におとなしい。

やはり「文春砲」なんかの影響、でしょうか。


4面は、三省堂の全5段。

   「個性があるから辞書は愉しい」

日常語として定着しそうな新語「ほぼほぼ」について、

同社3種類の辞書の記述を比較しています。


そして5面は、岩波書店全15段。

岩波文庫創刊90周年の、挨拶広告でした。


6面には、講談社の全15段が。

   「年の始めは 読みぞめ」

バカボンのパパが、「読めばいいのだ」と言っています。


7面。大修館書店の全5段。

これも、純粋な書籍広告でした。


8面。ここには小学館全15段。

   「何がめでたい」

佐藤愛子さん著の、単発の書籍広告。


10面が、集英社の全15段。

   「すき だから、書き続けられる。」

北方健三さんと、その自筆文字が主役、

企業広告の体裁をとっています。


そしてさいご、11面には光文社の全5段。

   「紙ってるひととき、今年もたっぷりと。」

4人の作家の主要作品による、これも書籍広告でした。


・・・と、並べてみたんだけれど、

  うーん、おとなしいなあ・・・。


                 (つづく)

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。