Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ちかごろのCMってやつは・・・ 2

2017/03/27

つぎに、「ダジャレ」について、ふれてみようか。


商品名やその特徴を、ダジャレまじりに連呼する。

この手のもの、以前よりふえてきたように思うのです。

たしかに、15秒という制限のなかでは、

広告主にとってたいせつな情報を、いかに「すりこむ」かが勝負。

いきおい、リズムにのせて憶えてもらうために、語呂合わせが横行する、

といったわけなのだとは思います。


でもねえ、いまのダジャレのほとんどは、

日常のシーンでは、口にしたとたん「引かれる」レベル、だと思うよ。



そもそもぼくは、根が「ダジャラー」なんですよ。

どのプレゼンにも、語呂合わせもののコピーを一本は紛れこませるくらいだから。

だからよけいに、見る目はシビアになる。

ぼくにとっては、高等テクニック、といってもいいような、ひとつの尊い技法なんです。

それを、安直にやられるのは、ちょっとねえ・・・と思うわけで。


そのぼくが感心した「ダジャレ」、ひとつだけ紹介しましょう。

それは、眞木準さん作ではありません。

つい数年前まで大阪の戎橋(通称・ひっかけ橋)のほとりにあった、大きなシティボード。

広告主は、ハワイ州政府観光局だったかな。

アロハを着た、いかにも現地感満載のオッサンがドーンといて、

そこに一行。


    ハワイのことは、ワイにキキ。


どうです、上手でしょう?

やるなら、このくらいのレベルを目指してほしいなあ。


                    (つづく)

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。