Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

なんか、薄れてしまったな。「正月」感。

2016年01月08日
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この年末年始は、東京の自宅にもどり、
ネタ探しのつもりで、とにかくTVを見まくっておりました。
正月といえば、岡田家にとって毎年はずせないのが、
元日の「天皇杯決勝」と、2~3日の「箱根駅伝」。
これらの枠は、同時に新作CMの宝庫でもあるわけで、
ことしは、CMが流れているときはTVの前、中継中にトイレ、みたいな、
いつもとは逆転の態勢を取っておりました。
まあ、新春から仕事モード、というわけです。

しかし、青学は強いね。完全優勝だものね。
でも肝心のCMのほうは、ちょっと不作だったような気がしました。

もちろん、「フジカラー」に代表されるような、
正月用のCMを盛んに流す広告主も、まだまだあるし、
(「初売り」系が、やっぱり多いですけど)
あるいはauやサッポロビールのように、
特別バージョンをつくって対応するところもある。
正月CMはそれなりに、にぎやかなんだけれども、
年が明けたらガラッとコンテンツ更新、っていうのか、
新年を機にスタート!というのか、そういうものが昔に比べて、
ずいぶんと減ってきたように思います。

そんな状況を見ていると、われわれの生活のなかの「正月の重み」が、
どんどん薄れていってる。どうも、そんな気がしてなりません。
家族そろって紅白を見て年を越し、
お屠蘇に初詣、といった、絵に描いたような年末年始の風景は、
もう過去のものになりつつあるのではないか・・・。

それに、広告主にとっても、
年度切り替えプラス進学・就職シーズンの3~4月や、
年々勢いを増すハロウィンや、定番のクリスマス時期などのほうが、
商機として重要になってきた、のかも知れません。

いまや、われら一人ひとりに内蔵されている暦に、
すこしずつ変化が起こっていることは、どうも否めないようです。
じじつ今回、暮れも正月も、ほんとに実感、あまりなかったものなあ・・・。
岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。