Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

金沢に、行ってきました 2

2018/03/07

さてさて、金沢という街。


北陸三県はもともと、畿内との結びつきがつよかったところですね。

とくに金沢の基層部分は、京都とよく似てる。

つまり中小の製造業に、とりわけ伝統工芸に特化している、といってもいい街だから。

それになんといっても、フォッサマグナの西側なので、

地政学的にも、文化的にも心理的にも、西日本。これは自明のことでした。


ところが。

北陸新幹線ができることによって、大きく事情が変わってきた、と思えるのです。

金沢には、数年にいちどくらいの頻度でしか訪れていないけれど、

前回(3~4年前かな)とはまた変わったのでは、という印象をもちました。


目立つのは、駅前から百万石通り沿いに、大きなビルがぞくぞく建っていること。

駅西口もキレイになって、再開発がさらにすすんでいる模様。

これってもしかすると、時間的にとても近くなった東京資本の流入?

どうも、そんな気がしてならないのです。

なんか、街の成り立ちが変わっちゃうんじゃないの? バランス崩れない?

すこし気になるところですね。


でも、表通りからちょっと入れば、昔ながらの風情がたくさん残ってる。

土蔵造りの町家や、趣のある店舗が、そこかしこに見える。

ああ、金沢に来たんだなあ、と思わせてくれる。


つまり、この街の基層部分はなにも変わっていないんですね。

うん、ちょっとは安心するものの、

でも表層には、東の文化が乗っかり、それが幅をきかせはじめている。

それもこれも、新幹線の功罪なのではないか、と思うのですよ。


・・・まあでも、開催が決定した金沢岡田塾をとおして、

日本を代表する古都の来し方ゆくえを肌で味わうのも、おもしろいんじゃないかな。

金沢にはとにかく、そのオリジナリティとアイデンティティを失ってほしくない。


そんなことを考えつつ、帰途についたわけでした。

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。