Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

楽しかった撮影の話も、しなきゃ。 2

2016年02月07日
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さてそこで、誰を提案したかといえば、それは、忌野清志郎さん。


彼を、アパレル系会社の販売主任に仕立て、脇をかためる販売員に

河合我聞さん、千葉麗子さんを配するという設定の企画をあみ出し、

競合になんとか勝ったのでした。

企画の段階ではかなり悩んだものでしたが、

実制作にはいってからは、じつに楽しかったなあ。

こんなことを代理店の担当が言うときは、

プロダクションのプロデューサーや制作が,

裏でそうとう苦労してる、ってことです。

そうに、決まってますよね。その節は、ホントお世話になりました・・・。


さて、そのキヨシロー企画の、なんどめかの撮影。

夏の暑い盛りでしたが、多摩川河川敷でオープンロケを行うことになりました。

ちょうど当日、家内が出張中だったもので、

夏休みさなかの2人の子ども(小学生)の面倒を、ぼくが見なければならない。

それならロケに連れてっちゃえ、父親の働く姿を見せてやれ、と思い、

プロデューサーにその旨を伝えると、「まったく問題ありませんよ」の返事。

たしかに、スタジオ撮影とかだと、

同録やなんだかんだで、邪魔になる可能性もあるけれど、

オープンであれば、カメラアングルの中にはいってくるとか、

よっぽどのことをしない限り、大丈夫ですよね。

ましてや、河川敷。目のとどく範囲内で遊ばせておくこともできるし。


でも、子どもを連れていったのには、じつはもうひとつ狙いがあったんです。

それは、上の娘(当時小4)の、

夏休みの自由研究の素材として、うってつけだ、と思ったから。

題して、「コマーシャルのできるまで」。

娘ったら、監督、プロデューサー、照明さん、音声さんなど

スタッフの写真を撮りまくり、

後日、撮影手順をフローにして模造紙にまとめたのでした。

(もちろん、ぼくがしっかり監修はしましたけれど)


とうぜん、キヨシローさんも大きく登場。

ウチの子どもたちと彼がいっしょに収まったスナップは、今となっては家宝です。


その後、キヨシローさんとは、ニッセイの仕事で、

またぼくが関西に転勤になってからはダイドードリンコの仕事で、ご一緒しました。

なにしろ、とてもシャイで、優しいお方。

ダイドーの撮影の時など、「娘さん大きくなったでしょうね」なんて、

逆に声もかけていただきました。

いまも、事務所(ベイビーズといいます)とは仲良くさせてもらってます。


いやいや、ここだけの話だけどね、

タレントのキャラとか人柄とかが、

けっこう撮影現場のフンイキを決めちゃうもんなんです。

その点、キヨシローさんは最高でした。

子どもも安心して連れていける、というもんです。




岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。