Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

外資系クライアントと、かく戦えり! 2

2016/03/08

さてさて、そんなチカラのはいった初掲載のあと、待っていたのは「研修」でした。

そう、ミュンヘン本社に、ぼくとぼくのチームが送りこまれ、

世界各国から来た制作者たちとともに、いろんな話を聴く、というものです。

とうぜん、講義は英語。いやいや、正直いって、苦痛でしたね。

半分もわかったかどうか。でも、これとて仕事と思い、必死で耐えました。

テストとかなくて、ほんとうによかったなあ・・・。


ただ、BMW博物館(らせん状の有名な建物です)に行けたのはよかったし、

アウトバーン試走、なんてメニューもあって、これは楽しかったな。

バイエルン地方の針葉樹林、なんかフリードリヒの絵のようで、感動しましたよ。


夜ともなれば、ミュンヘン名物のビアホールにくり出します。これもいい想い出。

(数年前、家族旅行でミュンヘンに立ち寄ったときには、そのとき見過ごした、

アルテ・ノイエ両方のピナコテークも、しっかり押さえました。

海外、とくにヨーロッパでは、美術館を訪れないと気がすまないタチですから)


しかし、ミュンヘンの街といったら、ほんとうにキレイ、なんですよ。

さすがドイツ、環境意識が徹底されていて、ごみひとつ落ちていないし、

すべてのクルマ(BMWの確率高し!)がアイドリングストップを実行してる。

ちょっとした信号待ちでも、かならずエンジン切るわけです。

なんかすごいなあ。とても印象的でした。


さてその研修、もちろんBMWの歴史やテクノロジー、環境への取り組みなどについて、

しっかり叩きこまれるわけですが、講師スタッフがとくにチカラ入れてるなと感じたのは、

CIに関すること。これはほんとうに、うるさいんです。


たとえばグラフィックにしてもCMにしても、

ここにキャッチを3行で、とか、ロゴはこの位置にこの大きさで、とか、

細かいところまでキチンと決められている。

世界戦略企業は、多かれ少なかれ、そういうブランド管理のしかたをしています。

でも逆にいうと、ぼくら制作者にとっての自由度はかなり低い、ということになる。


それまで、ドメスティックな作りかたに浸っていたぼくとしては、むしろ新鮮でしたね。

それなら、その制約のなかでどこまでできるか、試してやろう、という気にもなった。


・・・ああ、研修にすっかり洗脳されちまった、かなあ・・・。

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。