Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

じつは、「審査大好き人間」です!

2016年03月23日
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この前の3連休は、TCC(東京コピーライターズクラブ)賞の在宅審査ざんまい。

3,000作品くらい見たのかなあ。とにかく疲れましたよー。


そう、「審査」。こんかいは、疲れたはずみにそんな話をします。


この業界のなかで、いままでにいろんな「審査」、やってきました。

CC(カントリークラブではありません。コピーライターズクラブです)まわりだと、

東京はもちろん、大阪(OCC)、名古屋(CCN)、札幌(SCC)、福岡(FCC)、

富山(旧ToCC)、新潟(NCC)、広島・仙台・盛岡も行ったなあ。

それから、朝日広告賞、リクルート関連のいくつかの賞。

日本代表として、プサンでCMの国際審査員もやったことあるし。


業界以外では、「政府広報の評価・提言」(旧総理府主催)もやった。

私鉄の新路線愛称募集、なんてのもやった憶えがあります・・・。


こういう審査って、じつはそんなにむずかしくないんです。

○か×かは、ぼくの中ではすごくはっきりしてる。判断もはやい。それは、自信あります。

3秒くらい頭を回転させれば、ふつうは答が出る。

直感というか直観というか、いちどどちらかに決めてしまえば、

「なぜ良いのか」「なぜ悪いのか」の理由は、とめどなく言える。

これは、自分でもフシギです。3秒の判断のウラ支えを、苦もなくしゃべれるのだから。


ただ、当落線上をどうするか。むずかしいことがあるとすれば、そこです。

これは、すこし時間をかけて考えざるを得ない。その審査の趣旨なども勘案しつつ。

でも、そこはぼくなりのルールがあって、

「ぼくはいいと思うけど、ほかの人はどうなんだろ」と思ったら○。そうしてます。

「みんないいと言うけど、ぼくはそうは思わない」は、×。

そういうふうに決めちゃうと、審査ってすごく楽しい。


そうです。審査大好き人間、なのです。


でも、どんな審査でも、その場で感じる「フシギな雰囲気」というのが、必ずある。

つまり、審査員みんなが、ある方向性へと導かれていってしまうような。

ひとりひとりが、「あ、いまこんな流れだな」ということを、敏感に感じ取るのでしょう。

あたかも、こっくりさんをみんなでやっているような、

なにかに誘導されているような、得体のしれない、気配。

こういうこと、ほんとにあるんですよ。経験した者にしか、わからないかも知れないけど。


だから、審査最終盤の大逆転とかは、そういう状況の中であれば、起こり得る。

いやほんと、審査って、オモシロいことばかりなんです。


でもね、いま疲れ切ってるから言うわけじゃないけど、

ばくの役割は、広告に関する審査が中心で、よかったなあ、と思うときもある。

だって、たとえば文学賞の審査なんて、審査員はタイヘンすぎますよね。

作品をいくつも、ぜんぶ読まなきゃいけないんだから。

映画賞もタイヘンだろうけど、文学のほうがキツイ、だろうなあ。


いいや、もっとタイヘンそうなのがあるんじゃないか。

たとえば、学術論文の審査。

ああ、これはイヤだね。やりたくない。

(もっとも、ぼくにはそんなことする機会なんて、まず来ないと思うけど)

だから、いま通ってる女子大も、講師のままがいい。

教授なんかになったら、きっとタイヘンになっちゃう、だろうから。

(だからー、そんな機会なんて、来るわけないって・・・)





岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。