Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ぼくにとっての「理想の審査」とは?

2016年03月26日
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「審査」について、もうすこし。


さて、「理想の審査」とは、どんなもの、なんだろう?

そんな問いを立てたとして、ぼくにとっての「マイ・ベスト3」を挙げてみようと思います。


ひとつめは、「TCC2次審査」。

審査員の数が多いんです。毎回、40人くらいはいるのだろうか。

グラフィックもCMも、膨大な量、ということもあるんだけど、

効率よく、票数だけである意味ドライにすすめていく。

議論をさしはさむ余地もない。でも、納得のいく結果が得られるんです。


ふたつめは、「朝日広告賞」。

逆に、審査員は少なめ。票数では、そんなに差がつかない。

多少の議論はするのですが、ほとんどが好意的なもの。否定的な意見は出ない。

「これもいいと思いますよ」「発想は、すごくオモシロいよね」という感じで、とても優しい。

まあ、オトナの審査代表、という感じがしました。


そしてみっつめは、「AD STARS 釜山広告フェスティバル」。

前のコラムで「日本代表」、といったのはこのコンペ。第1回の審査員をつとめました。

日本からは、ぼくをふくめ2名。

あとは、韓国・中国・香港・台湾・タイ・マレーシア・シンガポール・オーストラリア・・・。

アメリカ・ドイツ・デンマークからも参加していたなあ。

けっこうプレッシャーのなかでの1週間でしたが、

フシギなことに、自国の作品には辛く、他国には甘くなる。

ほんと、妙な感覚を味わいました。自分自身の投票行動が、オモシロかったんです。


この3つに共通しているのは、「大人」というキーワード。

そして、審査員同士、おたがいをリスペクトしている、ということも。


「これはいい!」「よくない!」が議論になる審査も、ときどきありますが、

そういうのは、はっきり言ってレベル低いなあ、と思う。

まあ、たとえばFCCやCCNのような「公開審査」であれば、そういうのもアリだけど、

クローズドでそれをやっちゃあ、いけないと思いますね。


・・・前回も書いたけれど、とにかくぼくは「審査大好き」。

今年も、オモシロい体験ができたらいいなあ、と思っています。

このCM Funでも、なんか、やりたいな。年間グランプリを決めたりする企画とか。


うん、さっそく、構想練ってみようかな・・・。



岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。