Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

つぎは「打ち合わせ」の話! 2

2016年05月07日
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夜通しの企画会議といえば思い出すのが、こんな話。

 

としまえんのアイデア出しを、大貫君と先輩ディレクターの3人で、

徹夜でやっていた時のことでした。

明け方ちかくになって、やっと「オモシロイ」ものが出来上がったんです。

でも、上のCDに見せなければ、得意先には持ってゆけない。

 

ところがそのCDときたら、それこそ大の「打ち合わせ好き」。

打ち合わせのライブ感のなかで、アイデアをつくりあげたいタイプです。

なので、後から話で聞かされることには、反応が鈍いわけで。

そのことを、ぼくら3人は、経験的によくわかっていた。

 

じゃあ、こうしよう! あした、彼も入れた4人の場をつくって、

そこではじめてこの案を思いついたように見せよう! ということに。

そこで、3人がなにを、それぞれどのタイミングで言うかを決め、

台本までつくったうえで、翌日、計画通りに芝居をしたわけです。

CDがノッてくるポイントも、しっかりおさえてあったので、

まさに、ライブなニセ打ち合わせ、になりましたっけ。

もちろん、ねらいは大成功。無事に得意先に提案することができました。

 

 

また、こんなこともあったなあ。

ぼくより少し後輩のCMプランナーが責任者をつとめる企画会議。

彼ときたら、出席者全員の名前を入れた「ルーレット盤」を用意してきた。

当たったらかならず、なにか発言しなければならない、というもの。

名づけて、「出し案(ダシアン)ルーレット」!

 

これも、若手にキビシいもので、

年が若いほど、その扇形の面積は大きくなるんですね。

でもこの試み、なかなか現場では好評でした。

けっこうリラックスしながら、「思いつき」を言えたようです。

 

 

しかし、こういう打ち合わせって、

とにかく深夜~早朝にかけてというのが、圧倒的だったなあ。

午前中なんて、誰も会社にいない。

まちがって出社していようものなら、電話番と化すだけ。

午後23あたりから、ようやくエンジンかかりだす、って感じでした。

でも、夕方の時間帯は、とにかく眠い。

なので、店屋モンの晩飯のころから、人が集まり出して、

ようやく打ち合わせが始まる。なんか、そんなサイクルだったな。

ほんとに、昔の話、ですね。

 

 そうそう、電話番で思い出した。

たまたま休日の午前中に、ひとり出勤していたことがあったんだけど、

となりの列の電話が、鳴りだしたんです。

ああ、めんどくせえなあ、出ようか、どうしようか・・・。

10回くらいのコールの後、受話器を取りあげました。そうしたら、

「○○と申しますが、ウチの主人が昨日から帰ってこないんです。

ご存じありませんか・・・」って。

 

知らんわ、そんな遊び人の先輩がなにしてたかなんか!

 

                      (つづく)
岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。