Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

「あれ?」・・・違和感CMの、おはなしです。 2

2016年06月15日
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そういえば、もう何年も前に、こんなこともあったな。

 

auCMに(たしか嵐の大野くんが出ていたものだったと思うけど)、

「シャベル」が登場したことがあったんです。

憶えてますか? まあ、「喋る」に引っかけてのこと、なんだけどね。

 

そうしたら、ある大阪女子が、あれは「スコップ」だ、と言い張る。

どうも関西では、シャベルは大きいほうで、小さいのはスコップ、らしい。

東の感覚では、庭いじりなんかに使うちっちゃいのがシャベル、

穴を掘ったりする大きいやつがスコップ、だと思うんですよ

 

これ、いろんな人に聞いてみたんですが、

東と西では、シャベルとスコップは、ほぼ逆転しています。

オモシロイもんですね。

さきの大阪女子はおそらく、くだんのCMを見て、

ぞんぶんに「あれ?」感覚を味わったのだろうな、と思います。

 

 

このauも、前回紹介したコーラのCMもそうなんだけど、

うがった見方をすれば、制作者の「決めつけ」の産物、という気もします。

庭いじりに使うのは「シャベル」、蝉といえば「ミンミン・・・」。

つまり、東京の常識、中央の感覚ですべてを作っちゃってる、ともいえる。

 

西と東で「シャベル」「スコップ」が逆転する、と知っていれば、

それを逆手にとって、西でオンエアされるCMは、もっと面白くできたのに、

なんてことも思うわけです。

制作者として、やっぱり「決めつけ」はよくない。気をつけねば。

 

 

さてさて、話を「あれ?」に戻そう。

ぼくが経験した最大にして最高(いや、むしろ最低!)の「あれ?」は、

後輩の結式披露宴での出来事でした。

 

宴は順調にすすみ、さあ、これからキャンドルサービス。

新郎新婦再入場、というときに流れてきた曲がなんと、

ホイットニー・ヒューストンの”I will savin’ all my love for you”・・・。

おいおい。これはたしかにキレイな曲だし、みんな知ってる曲だけど、

歌詞をよく読め!明らかに、不倫の歌だろ!

小林明子の「恋におちて」とおんなじような内容の。

いやもう、ビックリしましたよ。

参列したほとんどの人は、気づかなかったようだけどね・・・。

 

まあ、そのカップルがその後どうなったか、

詳しいことは聞き及んでいませんが・・・。

 

ぼく自身の結婚披露宴では、キャンドルサービス用に、

エルトン・ジョンの“Your song”を流しましたっけ。

これは、歌詞の内容も、結婚式にはピッタリのものですね。

 

ただねえ・・・。

エルトン・ジョンのあんなこと、こんなことを見るにつけ、

もしかしてあの曲は、同性に向けられたもの、だったりするのかなあ・・・。

そんな疑念が、わいてきたりもするんですね・・・「あれ?」。

 

 

 

 

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。