Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ロケってやっぱり、よかったなあ 1

2016年06月18日
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ここらでちょっと、プチ告白というか、そんなこと、してみます。

代理店時代に行った、さまざまなロケ、あれはまったくの「物見遊山」だった・・・。


はっきり言うとCDって、コピーライターであればなおさらなんだけど、

撮影の現場で、やることはほぼ、ないんですよ。

クライアントの相手をしたり、演出やプロデューサーとクライアントをつないだり、

そんなことくらいした、とは思うんだけど、現場はプロデューサーがとりあえず仕切っているし、

プロダクションの若い人たちは、せっせと頑張ってるし、

ニコニコしながら、見守っているしかない。基本的にはね。


ただ、「現場にいること」、これは大切なんです。

なので、そういうしごとは、まさしく「撮影立ち合い」。アリバイづくり、ということでもありますし。

ちゃんと働くひとは、「立ち合い」とは言わないからね。


ということで、いま思い返してみても、

とくに国内ロケのばあい、撮影のシーンなんかよりも、

その土地の風物や名物や、そういうことばっかり鮮明に憶えています。


とくに、ぼくという人間は、地理や歴史がとにかく好きなので、

たとえばロケバスで移動中の、車窓から見える風景のひとつひとつが気になってしかたない。

ロケ先でも、そこの郷土史や文物なんかのほうへ、先に興味がいってしまいます。


ひとつ例を挙げると、たぶんダイドードリンコのロケで、

沖縄の浜比嘉島に泊まったことがあるんだけど(本島から島づたいにクルマで行けます)、

宿のすぐ近くに、なんとアマミキョ(琉球人の始祖とされる)の墓があることを偶然知って、

翌朝早く起きて、ひとりでお参りに行ったり、なんてことがありましたっけ。

墓といっても、海岸際の岩の横穴でしたが。

それでも、地元最大級の聖地、なわけで。

そこを訪れることができた喜びに、ひたっていましたね。


そうそう、そういった土地の「神さま」は、まっ先に行って拝まなければ、って思うんですよ。

いまでは、そういうとこって、わりとうすっぺらい感じの「パワースポット」としてくくられちゃってるけど、

パワーをもらおう、なんて思ったら、バチが当たります。

まず、頭(こうべ)を垂れなければいけない。ぼくは、そう思いますよ。


沖縄といえば、これはロケではなく家族旅行で、なんだけど、

斎場御嶽(せーふぁうたき・・・いまは世界遺産になっています)は、圧倒されたなあ。

パワースポットどころじゃない。なんか、ゾワーってするんです。

岩のあいだから、サンゴ礁の海を隔てて「神の島」久高島を望むビジュアル、

うーん、忘れられません。

(まさに、映画「ウンタマギルー」の世界、でした)


おっと、沖縄の聖地でで盛り上がってしまった。

ハナシを、ロケに戻さねば。


               (つづく)









岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。