Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

カンヌCMフェスティバル!

2016年06月24日
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とつぜん思い出したような書きかたになっちゃうんだけど、

ここいらで「カンヌCMフェスティバル」の話をしようか。シーズンだしね。

 

ぼくが現地に派遣されたのは、1986年。ちょうど30年まえのこと。

派遣、といっても、当時は完全なる「ごほうび旅行」でした。

なにか後でレポートを提出するでもなく、

昨今の「ヤング・クリエイティブ・コンペ」みたいなイベントもなく、

いま思えば、まったくのバカンス、でしたね。

 

たしか、6月初旬、だったと思うけど、

一週間かけて、全世界から応募されたCMのうち、

業種ごとに予備選をクリアしたものをすべて、見せてくれるんです。

で、最終日に各賞の発表、そしてセレブさながらのパーティ・・・。

(なんせ、カンヌですからね)

 

そんなところへ、日本からは30人くらいのツアーで参加した。

たしかACCが仕切っていたと思います。

代理店、プロダクション、フリーランサー、そして広告主の混成軍団でした。

博報堂からは、ぼくのほかに小沢正光さん(故人)。

 

 

そう、また言いますけど、ぼくらにとっては、バカンスなんです。

おまけに、仕切ってくれる優秀なプロデューサーもたくさんいるわけです。

で、現地ではどうしてたか、というと、

初日と最終日以外は、「オプショナルツアー」、してました!

だって、会場で出席とってるわけではないし、せっかく来たんだから・・・。

 

ぼくら、10人くらいでクルマと通訳をチャーターして、

23日の「南仏旅行」、ってな運びになったのですよ。

 

カンヌから、オートルートを西へ。

するとね、右側に、独特の三角形をした山が、どんどん大きくなってくる。

そう。あのセザンヌが描いた「サント・ヴィクトワール山」!

これはほんとに、感動的でしたよ。

名作の舞台をナマで見る。これは、すごいことですね。

 

ほかにも、ゴッホの描いた「糸杉」のある風景(しかも麦畑とセット!)、

同じくゴッホの「跳ね橋」、ドーデーの「風車小屋」・・・。

みんな、現存してるんです。そういうところに行けるって、なんと幸せ!

 

そればかりでなく、「アヴィニョンの橋」(半分だけ残ってます)、

「アルルの闘技場」(ローマ時代の遺跡。「アルルの女」の舞台にも)、

ヴァローリスの「旧ピカソ工房・美術館」なんかにも、ちゃっかり行きました。

バカンスと言わずして何だ、ってことですね。

 

ちなみにこの「オプショナル・ツアー」では、

中島信也さんと、ずっといっしょに行動してましたっけ。

なにしろ、東北新社のプロデューサーがカンペキだったんで、

ぼくらはただ、ついていくだけだった、のですね。

 

                (つづく)

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。