Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

緊急! 英国民投票について!

2016年06月30日
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ここでちょっとCMを離れ、緊急のテーマとして、

先般の「イギリスの国民投票」について語りたい、と思います。

いやあ、なんか書きたくてしょうがない、って感じなので。

 

今回のこの結末、どう評価すればいいんだろう?

正直、予想外だっただけに、けっこうビックリはしました。

 

まず感じたのは、汎世界的な「内向き」の傾向。

この流れの一環、ということはできるかな、と思いますよね。

国際協調やグローバリズムへのカウンターなのか、

どこもかしこも、そんな状況です。

 

それから、これは全く、ぼくの私見なんだけれど、

「民意とは、経済で動くものではない」ことを証明してみせた、ということ。

離脱によるさまざまなリスク、つまりポンド急落、世界同時株安、

それにつづくUK経済立て直しへの苦難の道・・・。

そんなことは、じゅうぶん予測がつくことであって、

経済的安定をもとめるなら残留、という判断になるはずなんです。

ところが現実には、そうならなかった。

つまりこの国民投票の争点は、経済なんかじゃなかったんです。

そこを、イギリスの政権も、他のEU首脳も、読み違えていた。

 

安定や成長や協調、なんてキレイゴトではなくて、

一般庶民にとってはもっとたいせつなことがあった。

もっと身の回りの課題をベースに、感情的に投票へと走ったのでしょう。

政権と国民のズレ。まさに、そこが露呈したんですね。

 

ちなみにいま、Britainとregretを足して、

“Bregret”なるコトバが、現地ではささやかれているそうです。

みんな、目が覚めたのだろうか。でも、遅いよね。

 

 

そこで、本邦。

ぼくが何より気になったのが、とくにNHKの姿勢なんです。

 

投票当日まで、ほぼ残留支持寄りの報道に終始していましたね。

結果が出たあとは、為替は?株価は? みたいな、

けっして争点ではなかった「経済」のことばかり繰り返してた。

取材先も、政権と日銀と企業ばっかり。

 

これ、引いて見てみると、そうとう偏っていますね。

今回の「事件」を、ごく一面からしか見ていない。

NHKが政権寄りになったといわれるのも、むべなるかなです。

 

ぼくら一般人は、経済なんかのことより、むしろ単純に

EUはこれから先、いったいどうなっちゃうんだろ?」

UK解体のはじまりか?」 みたいな政治的なことだったり、

シリアのみならず、すべての移民が排斥されるんじゃないか、とか、

あるいはプレミアリーグの外国人枠とか、

音楽やファッションの分野がどうなるのか、とか、

そういうことのほうがよっぽど関心事だ、と思うんですけど・・・。

 

まあ、この前の「沖縄慰霊の日」の報道にしても、

NHKは安倍首相と翁長知事のスピーチだけ取り上げ、

「第二の加害者は、あなたです」は、いっさい扱わなかった。

民放ではしっかり伝えてたのに、です。

それを見て、「やっぱりな。NHKは変わっちまったな」。

ぼくは、思ったもんですよ。

 

これそのまま、日本における政治と国民のズレ、なんだろうなあ。

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。