Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

さあ、ネーミングの話をしよう。 1

2016年07月18日
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おお、広告ネタに、やっと戻れそうです。

今日は、「ネーミング」の話を、しようか。

 

ネーミング。これぞ、コピーライター冥利につきる仕事。

なにより発想法が、一行のキャッチを導くのと、よく似ていますから。

 

ものすごく単純化して言ってしまうと、ネーミングとは、

その商品・サービスのメリットをひとことで表すキーワードをベースに、

くっつけたり飾ったりして「造語」してゆく、というのが基本。

たとえばそのキーワードを、フランス語・イタリア語・ラテン語ギリシャ語・・・

などなどに置き換えてみたり、

 

  例:bene(良い)+nesse(生きる)=benesse(良く生きる)

 

キーワードを核としたネーミング自体が、セールストークとして機能するよう、形を整えたり、

 

  例:「すべらかかと」「虫コナーズ」「ムシューダ」・・・

 

また、コトバの響き、語感を最優先にしてみたり。

 

 例:「ハルカス」「ヒカリエ」「ソラマチ」・・・

 

・・・そう、この3つめの例=最近はやりの「和語」によるネーミングも、

キーワードをもとにした造語であることが、よくわかると思います。

 

さらに、覚えやすいか、口の端にのぼりやすいか、ロゴ化しやすいか、などの

チェックポイントがあることは、言うまでもありません。

 

さらにさらに、「商標チェック」もたいせつ。

ⓒとして登録できるように、精査しなければなりません。

ここは、ぼくらが直接やるわけではありませんが、欠かせないことです。

 

 

自作のネーミング? いやあ、それがあんまり、ないんですよ。

いろんな広告主で、いろいろ考えさせられたと思うんだけど。

いまでも世の中に残っているのは、

読売新聞社の雑誌「THIS IS 読売」と、

としまえん遊園地のウォータースライダー「ハイドロポリス」くらいかな。

 

「みのもんた」をひっくり返し「モンタミーノ」とし、

新しいファッションブランドとしてアパレル会社に売り込んだり、

かつて全日空のやっていたキャンペーン、「ラ・九州」よりも、

「ド九州」のほうがいいと思いこんで、企画つくってみたり・・・

そんな、アホな記憶しか、ないんですよ。

 

 

ちなみに、先日コラムで紹介した、雄勝の「モリウミアス」。

これは、ぼくの弟子筋にあたるコピーライターが考えました。

 

いいネーミングだとは思う。

だけど、全6文字というのが、ちょっとツラいかなあ。

げんに地元でも、知ってるけどちゃんと言えない、

そんな人が、複数いたんですよね。

 

おっと、いまでも「師匠」は、キビシイねえ・・・。

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。