Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

さあ、ネーミングの話をしよう。 2

2016年07月21日
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そうなんです。くりかえし言いますが、

いいネーミングは、その商品やサービスにとっての「命」なんです。

 

キャッチフレーズも、セールストークも、すべて兼ねてしまう力。

小林製薬やキンチョー(正式には「大日本除虫菊)があれだけ強いのも、

ネーミングをとにかく重要視して、商品を押し出しているからこそ。

いかにわかりやすく、覚えやすくするか、についてのノウハウが、

きっと蓄積されているんでしょうね。

 

ところでこんな話、知ってましたか?

トヨタの車種名が一時期、“C”ではじまるものばかりだったこと。

 

Corolla(カローラ)・Corona(コロナ)・Chaser(チェイサー)・Cresta(クレスタ)・

Crown(クラウン)・Celsior(セルシオ)・Century(センチュリー)。

 

MARKⅡを唯一の例外として、こんなラインナップでした。

どうです。なかなか、壮観でしょう?

C”ではじまることが、ヒットの秘訣。もうジンクスになってる・・・

そんな話を、むかしトヨタの人から聞いたことがあります。

 

でもこの「C伝説」、Vitzのような小型車がデビューしたり、

Lexusが登場したり、PriusAquaが主力になったりしたことで、

昨今は残念ながら、カタチがくずれてしまいましたけれど。

 

 

さてさて、そんなにもたいせつなネーミングですが、

ぼくらコピーライターが、ネーミングのプロとして、

もっともっと世の中に出ていかなきゃいけないな、とつくづく思いますね。

 

マーチャンダイジングの領域だけではなく、たとえば、企業内に新設される組織名とか、

(最近、わけわかんないカタカナ語ばっかりだものなあ)

商店街や、地域イベントの名称とか、もっと行って、公共機関や建物の名前とか、

いくらでもやることはあるはずなんですが。

 

ほら、よくあるでしょう、自治体がやってる「○○ふれあい広場」とか、

温泉施設の「湯とりの里」みたいなやつ。

もう、ああいうの見るにつけ、ホント、悲しくなってしまいます。

 

じじつ、例の「平成の大合併」で、新自治体名を決めるときも、

コピーライターはたぶん、蚊帳の外だったようです。

コンサル会社はずいぶん食い込んだようだけど、

それは仕事の領分として、越権行為というほかありません。

 

 

・・・そうなんです。ネーミングって、とにかくだいじ、なんです。

そして、その責を担えるのは、まさしくコピーライター、なんです。

そのあたり、世の中に、もっともっと気づいてほしいなあ。

 

というか、ぼくらがもっと積極的に働きかけないと、ね。

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。