Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ポケモンの話のつもりが・・・ 1

2016年07月30日
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そうなんです。大きな「ムーブメント」の告知・拡散は、

いまの時代、完全にwebSNSの独壇場になってしまった。

ダイレクトマーケティングを除き、即時性・即効性でも、

広告が、それらにかなうわけもありません。

 

そこで、悲観論をすこしポジに転じて、論をすすめてみます。

 

広告が生き延びる道は、大きく言って2つあるのかな、と思う。

 

ひとつは、webSNSが広めてくれる「大元」づくりに徹すること。

そしてもうひとつは、「確認媒体」機能を充実させること。

 

 

ひとつめは、言わずもがな。

あくまで風上にこだわるなら、これです。

もしかしたら、手法・使用するメディアは、マスではなく、

パーソナル・コミュニケーションがふさわしい、のかも知れない。

 

ふたつめは、webSNSと比べたときのパフォーマンスの悪さ、

つまり、どうしようもない「タイムラグ」を、

逆手にとっていこうじゃないか、ということなんです。

 

かつて、TVCMに対する新聞・雑誌の役割を、

「確認媒体」というコトバで表していたときがありましたが、

広告全体が、そっちのほうに行ってしまおう、ということなんです。

 

そうすると、広告のコンテンツはいったい、どうなるのか?

 

「解釈」「分析」「批評」・・・そんなキーワードが浮かびます。

つまり、「後出し」の利を、思いきり生かすのです。

 

もちろん、広告を打つことで売らねばならないものも、あるでしょう。

それはそれで、当然あっていい。

でも、大きな役どころは、「解釈」「分析」「批評」へシフトする。

 

これ、めちゃくちゃ刺激的、だと思うんです。

企画を立てるのが、楽しくてしょうがなくなる、のではないかな?

 

つまり、「広告が、ジャーナリズムの一翼を担う」・・・。

そんなふうになっていったら、広告は再び元気を取り戻しますね。

企画も表現も、もっともっとにぎやかになるはず。

 

・・・まあ、ぼくの妄想だけかも知れないけど。

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。