Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ポケモンの話のつもりが・・・ 2

2016/08/02

おや、ポケモンの話からはいったつもりが、

あらぬ方向に、論が発展してしまった・・・まあ、しょうがないか。

 

さてさて。

そんな中、ぼくがいちばん危惧するのは、「既存メディア忌避」の傾向が、

イシキとして広告主に、どんどん顕著になってゆくのではないか、

そして、「マス媒体」の崩壊が、一気に加速するのではないか、ということ。

 

つまり、即時性・即効性にすぐれたSNSをつかえば、

既存のメディアは必要ない、という発想が支配的になりはしないか・・・。

 

有力な発信人さえ押さえれば、あとは無限に拡散してゆく。

しかも、お金はほぼ、かからない。

だったら、高い金払ってマス媒体つかうより、よっぽどいいじゃないか・・・。

広告主がそう考えるのも、ムリからぬ話です。

 

このことは、いわば、広告という商売の根幹をゆるがす大モンダイ。

なぜってこの業界、とくにメガエージェンシーは、

既存メディアの売買によるコミッションで成り立ってきたわけだから。

なので、どこも「マス以外」で利益を得ようと、躍起になっているわけです。

 

まあ、メガエージェンシーは、この事態への備えには、ぬかりなかった。

電通も博報堂も、ちがうやり方で、「マス以外」に活路を見つけています。

 

ただやっぱり、広告の「時価総額」は、下落しているのでしょう。

そのせいで、広告を直接の売り物にしている、いわゆる媒体社の側では、

TV局・新聞社・出版社など)

あいかわらず苦難はつづいている。そんな感じかも知れませんね。

 

「マス媒体の崩壊」について、悲観的な見かたをすれば、

こんなことになるのでしょう。

 

いまの業界全体の動きには一見、破綻はないように見えます。

でも、メディアをめぐる動きになにかひと波乱あれば、

業界のパラダイムチェンジや再編成が、一気に進むやも知れず。

じつは、予断を許さない状況、なのではないでしょうか・・・。

 

 

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。