Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ダイレクトショッピング 2

2015年12月13日
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さて、そんなこんなの「ダイレクトショッピング」ですが、
これは、今にはじまったことではありません。
伝統的に、この手法でがんばってるメディアがあります。
それが、折り込みチラシ。
ずっと昔から、レスポンスの数、販売数などを数値化・データ化し、
顧客管理までも狙ってきた、ダイレクトマーケティングの代表格です。
化粧品やサプリ、地方産品、お取り寄せなど、いろいろ思い浮かびますね。

ところで、数あるチラシのなかでも、不動産関係、めだちますよね。
この業界では、いまだに大きなチカラをもつメディアとして、チラシを重用します。

DM・ポスティング(郵便受に直接入れてゆく)と合わせ、
ダイレクトマーケティングとエリアマーケティングを兼ねて、
購入見込層の心を確実につかもう、という作戦です。

この場合、モデルルームやマンションギャラリーへの「誘客」が、まず目的になる。
とにかく来てくれれば、数値化の対象になるわけですね。
動員数、契約者数・率はもちろん、来場者の細かいプロフィールまで、わかる。
このデータの蓄積は、とてもおおきな財産になっているようです。
ほかの業界でも、同じことはきっと行われているはずですよね。

いや岡田よ、ちょっと待て。フリ-ダイヤルに電話して、
「マンション1つください」って言うか?
すくなくとも不動産チラシは、ショッピングじゃないだろ?
…そんな声が聞こえてきそう。確かにそれはそうかも。
でもね、仕組みは若干フクザツになってるけど、原理と目的は、いっしょ。
ダイレクトでありパーソナルであることは、変わりがないのですね。
そして数値化・データ化を狙う、という面でも。

まあ、こうやって見ていくと、いまの世の中、とくに広告に関しては、
「ダイレクト」と「パーソナル」を避けては語れない、というのがよくわかります。
いわゆるマス媒体が勢いを失ってくるにつけ、よけいに目立つんです。、
あるいは、ネットでの手法がマスのほうに逆流してる、のかも。

いずれにせよ、そんなトレンドを確認しつつ、
いろんなCMをウォッチしてゆけたら、と思います。

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。