Room708
名づけて「直也の部屋」。 編集長が、プロフェッショナルな立場から、広告を語り尽くします。

ポケモンの話のつもりが・・・ 3

2016年08月05日
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でもね、ぼくら制作者にとって、

そういう動きは、むしろウエルカム、なんだと思うのです。

 

結論を先に言えば、

「メディアとクリエイティブが逆転する!」ということ。

 

広告代理店は、メディア売買のコミッションで儲けてる、と書きました。

その構造のなかでは、クリエイティブは「まき餌」なんです。

つまり、メディアの扱いを獲得する、という目的のために、

クリエイティブを広告主の前にぶら下げる。

とても悪しざまな言いかたですが、

それが、過去からつづく、業界の約束事なんです。

 

その結果、どういう事態を招いたかというと、

クリエイティブは広告主にとって、「サービス」とみなされ、

正当な対価が支払われない、ということになってしまった。

それが、この業界の商習慣として定着してしまったんです。

 

職種を問わず、クリエイティブ・フィーが安すぎると皆が嘆くのは、

すべて、ここに起因すること、なのですね。

 

ところが、です!

メディア至上主義が崩壊することによって、

立場がまったく逆になるんじゃないか、という見通しが出てきたのです!

 

前回書いた、「大元」にせよ「後追い」にせよ、

クリエイティブ=コンテンツこそが、命。

それを乗っけるメディア=ビークルは、なんでもよい。

マスを使ってもいいし、SNSオンリーだってかまわない。

「こんなメディアが使えますよ」を餌にして、

すぐれたコンテンツを売ることを目的とする

 

・・・そういうふうに、まったく違った構造式ができあがる。

まさに、大逆転、というわけですね。

 

げんに、大手代理店は、確実にその方向へと向かっています。

これは、うれしいことじゃないですか。

クリエイティブへの対価が是正されるには、時間を要するとは思うけど、

ぼくらのモチベーションもグッと上がる、ってもんです。

 

・・・なんか、そんな大変革が、起こってくれないかなあ。

業界を問わず、コンテンツ第一主義の風よ、もっと吹け!

 

 

岡田直也
1955年東京生まれ、札幌育ち。
現在の本拠は大阪・南堀江。
東京・大阪・札幌各コピーライター
ズクラブ会員、エンジン01文化戦略
会議会員、甲南女子大学講師。
各地に私塾を開催、若手の育成にも
力を注ぐ。また年に一度のライブに
命を燃やすミュージシャンでもある。